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事業系廃棄物の処理方法やかかる費用は?〜静岡編〜

2021/07/27
日常生活を送る上でどうしても出てきてしまうごみ。それは事業活動を行う中でも同じことです。

ごみは正式には「廃棄物」と呼ばれ、排出者やその種類によって大きく「一般廃棄物」と「産業廃棄物」に分類され、それぞれ処理方法等が異なります。
一般廃棄物・産業廃棄物についての記事はこちら

基本的に、一般家庭から排出されたごみは「家庭系一般廃棄物」に分類され、事業者から排出されたごみには「事業系一般廃棄物」「産業廃棄物」に分類されます。事業系一般廃棄物は「事業系廃棄物」「事業系ごみ」とも呼ばれます。


「産業廃棄物」および「事業系一般廃棄物」といった事業活動に伴って生じる廃棄物の処理等については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」で、事業者自らの責任において適正に処理しなければならない、また自ら処理しなければならないとされています。


事業系一般廃棄物とは?

事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、産業系廃棄物以外のものを事業系一般廃棄物といいます。
事業系一般廃棄物として、具体的には以下に掲げる種類があげられます。

普通ごみ生ごみ、再生できない紙くず、木くず、繊維くず等
道路・公園ごみ道路、公園及び河川の清掃により発生するごみ
しさ・ふさ水再生センター等から発生するしさ及びふさ
汚でい浄化槽から発生する汚でい、建築物の排水槽から発生するし尿を含む汚でい、事業系の仮設便所から発生するし尿及びその他一般廃棄物汚でい
動物死体動物の死体及びふん尿
医療廃棄物医療機関等から発生する血液等が付着した紙くず、繊維くず(脱脂綿、ガーゼ等)、手術等により排出される臓器等
廃家電特定家庭用機器廃棄物(テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機等)

※特定の業種から排出されると「産業廃棄物」になるものもあります。


事業系廃棄物を処理する方法は?

事業系一般廃棄物は、基本的に家庭系一般廃棄物の集積所に出すことはできません。そのため主に以下の方法で処理されます。

  • 直接処理施設へ搬入する
  • 行政に委託
  • 許可業者に収集・運搬を委託する

直接処理施設へ搬入する場合
処理施設の受け入れ基準に従い、ごみを持ち込みます。10kgにつき100~200円など処分手数料がかかる場合が多いです。自己搬入のルールは各市区町村によって異なります。

行政に委託する場合
有料シールや有料袋を購入して、家庭系一般廃棄物のように行政に収集・処分を委託します。条件や価格は各市区町村によって異なります。なお、対応していない自治体もありますので、ホームページや担当者への問い合わせなどで確認してください。

許可業者に収集・運搬を委託する場合
外部委託の場合、一般廃棄物処理業者と書面で契約を結ぶ必要があります。契約締結までの流れは以下の通りです。

委託契約締結までの流れ
STEP1事業系一般廃棄物の量と種類を確認
STEP2:許可を受けた一般廃棄物処理業者を探す(許可業者は、市区町村のホームページから探せます)
STEP3:委託業者と収集・運搬の頻度や方法、料金について相談
STEP4:委託契約書を締結


かかる費用などは?

事業系一般廃棄物の処分費用は地域や業者によって異なります。というのも、一般廃棄物を焼却処分するための費用が各地域でバラバラのためです。この焼却処分の単価が料金設定の根源となりますので、同じ都道府県内・同じごみ品目・同じ廃棄物量でも値段に幅が出てくることが多いのです。
さらに自治体によっては、事業系一般廃棄物を処理に出す際、有料の袋やシールを使用しなければならないところもあります。

また、有料で行政に委託する場合についても、自治体によって収集条件や価格が異なります。
なお、委託するには自治体に届け出の提出や管理者からの許可が必要なことが主ですので、提出先などについては各市町村にお問い合わせ、ホームページにてご確認ください。

静岡県内の事業系一般廃棄物の処分費用

市町名

処分単価(円/kg

自治体で収集が可能な範囲

袋・シール制度の有無種類・価格等

回収頻度

許可業者数

静岡市

1,080/100kg(10㎏増えるごとに108円加算) ゴミ袋に袋代・収集運搬費・処分代・消費税含む


452,050/10枚・20920/10


46

浜松市

124/10kg


なし(透明か半透明45ℓ以下)


50

沼津市

持ち込みする車両の最大積載量によります。 ・最大積載量200キログラムまでの車両は1,240 ・最大積載量が200キログラムを超える場合100キログラムごとに620円を加算 ・最大積載量の定めがない車両は1,240

月平均排出量100キログラム以下の事業者

45L 1,000/10枚・20L 450/10

可燃:週2回 プラ容器包装:週1

13社

熱海市

60/10kg


あり


10

三島市

100kgまで1,200円(100kgを超えるときは10kgごとに120円を加算した額)

1回の排出量が10kg以下の事業所

10L 200/組(10枚入)・20L 400/組(10枚入) 30L 600/組(10枚入)・45L 900/組(10枚入)

可燃:週2

22

富士宮市

123/10kg


なし


45

伊東市

60/10kg

排出届書を提出する事により家庭用の指定袋を使用しゴミステーションに出すことも可能。但し45L3袋まで、合計重量が30kg以下であること、ゴミステーションの管理者に許可を得ること。

35L 45/枚・45L 60/枚・70L 90/枚  (それぞれ1パック10枚入りにて販売)

可燃:週3

9

島田市

50㎏を超える場合は有料となります。 手数料は重量により加算されます。


なし


23

富士市

123/10kg(税込) R2,4,1より150/10kg/10kg(税込)


なし


46

磐田市

157/10kg


各販売店舗により販売価格は異なる


25

焼津市

50㎏以下無料。 50㎏を超える場合、全量に 対し10㎏あたり144


なし


29

掛川市

150/10kg(税別)


なし


30

藤枝市

50kg以下無料 50kg超え全量に対し10kgあたり144円(税込)


なし


17

御殿場市

80/10kg

収集日1回に45ℓの指定袋1袋を超えない事業者に限り、分別方法等を厳守して家庭系ごみの集積所に出すことができる。なお、利用する集積所を管理する自治会の承諾が必要

45L 300/10枚・30L 200/10枚・20L 130/10

可燃:週2

23

袋井市

100kg以下 73/10kg(税込)ごみ重量100kgを超えた部分 136/10kg(税込)


なし


27

下田市

70/10kg(ただし、120kg以下は100円)


なし


5

裾野市

100kgまで1,050 100kg10kgにつき110円の加算(税込)

月排出量200キログラム以下の事業者のみ。ただし、ごみステーション所在の区長の同意が必要

販売価格については、製造業者及び販売店舗による

可燃:週2

19

湖西市

120/10kg


なし


8

伊豆市

最大積載量の定めがない車両や、最大積載量が200㎏未満の車両による搬入1台につき1,200円・最大積載量が200㎏を超える車両により搬入する場合 100㎏までごとに加算)加算額600


10/10L15/20L20/30L30/45L(家庭系・事業系兼用) 50/70L(持ち込み専用)


6

御前崎市

150/10kg



19

菊川市

15010kg(税別)



12

伊豆の国市

10/10kg(指定ゴミ袋を使用しない場合)


15L可燃50/セット(10枚入り)・不燃40/セット(10枚入り) 30L可燃70/セット(10枚入り)・不燃60/セット(10枚入り) 45L可燃90/セット(10枚入り)・不燃80/セット(10枚入り)


19

牧之原市

156/10kg


なし


29

東伊豆町

100/20kg 20kg10kgごとに30円加算



河津町

20kgまで固定100 20kgを超えた10kgごとに30円加算


なし


3

南伊豆町



松崎町



3

西伊豆町

70/10kg


15L:200円(20枚)税込・30L:320円()税込・45L:460円()税込


3

函南町

100kgまで750円、100kg10kgごとに75



12

清水町



28社

長泉町



14

小山町

40/10kg


なし


12

吉田町

156/10kg


なし


21

川根本町

100kg未満100円・100kg500kg未満500円・500kg以上は100 kg増すごとに100円加算


なし


森町

100kgまで73/10kg 100kg730円に10kgごとに136円を加算





今回は静岡県での事業系一般廃棄物の処理方法や費用について見てきました。いかがでしたでしょうか?
他の地域については下記からご覧ください。

事業系一般廃棄物を処理するために、まず
自分で持ち込むか、行政に委託するか、外部に委託するかから始まって、
回収時間は? 回収頻度は? 運搬費は? 処分費は? 更新料は? 価格は定額か変動か?
など、気にしたり、決めなければならないことがたくさんあります。

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