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事業系廃棄物の処理方法やかかる費用は?〜東京23区編〜

2021/05/26
日常生活を送る上でどうしても出てきてしまうごみ。それは事業活動を行う中でも同じことです。

ごみは正式には「廃棄物」と呼ばれ、排出者やその種類によって分類され、それぞれ処理方法等が異なります。
一般廃棄物・産業廃棄物についての記事はこちら

基本的に、一般家庭から排出されたごみは「家庭系一般廃棄物」に分類され、事業者から排出されたごみには「事業系一般廃棄物」「産業廃棄物」に分類されます。事業系一般廃棄物は「事業系廃棄物」「事業系ごみ」とも呼ばれます。


「産業廃棄物」および「事業系一般廃棄物」といった事業活動に伴って生じる廃棄物の処理等については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」で、事業者自らの責任において適正に処理しなければならない、また自ら処理しなければならないとされています。

事業系一般廃棄物とは?

事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、産業系廃棄物以外のものを事業系一般廃棄物といいます。
事業系一般廃棄物として、具体的には以下に掲げる種類があげられます。

普通ごみ生ごみ、再生できない紙くず、木くず、繊維くず等
道路・公園ごみ道路、公園及び河川の清掃により発生するごみ
しさ・ふさ水再生センター等から発生するしさ及びふさ
汚でい浄化槽から発生する汚でい、建築物の排水槽から発生するし尿を含む汚でい、事業系の仮設便所から発生するし尿及びその他一般廃棄物汚でい
動物死体動物の死体及びふん尿
医療廃棄物医療機関等から発生する血液等が付着した紙くず、繊維くず(脱脂綿、ガーゼ等)、手術等により排出される臓器等
廃家電特定家庭用機器廃棄物(テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機等)

※特定の業種から排出されると「産業廃棄物」になるものもあります。

事業系廃棄物を処理する方法は?

事業系一般廃棄物は、家庭系一般廃棄物の集積所に出すことはできません。そのため主に以下の方法で処理されます。

  • 直接処理施設へ搬入する
  • 行政に委託
  • 許可業者に収集・運搬を委託する

直接処理施設へ搬入する場合
処理施設の受け入れ基準に従い、ごみを持ち込みます。10kgにつき100~200円など処分手数料がかかる場合が多いです。自己搬入のルールは各市区町村によって異なります。

行政に委託する場合
有料シールや有料袋を購入して、家庭系一般廃棄物のように行政に収集・処分を委託します。条件や価格は各市区町村によって異なります。

許可業者に収集・運搬を委託する場合
外部委託の場合、一般廃棄物処理業者と書面で契約を結ぶ必要があります。契約締結までの流れは以下の通りです。

委託契約締結までの流れ
STEP1事業系一般廃棄物の量と種類を確認
STEP2:許可を受けた一般廃棄物処理業者を探す(許可業者は、市区町村のホームページから探せます)
STEP3:委託業者と収集・運搬の頻度や方法、料金について相談
STEP4:委託契約書を締結


かかる費用などは?

事業系一般廃棄物の処分費用は地域や業者によって異なります。というのも、一般廃棄物を焼却処分するための費用が各地域でバラバラのためです。この焼却処分の単価が料金設定の根源となりますので、同じ都道府県内・同じごみ品目でも値段に幅が出てくることが多いのです。

また、有料で行政に委託する場合についても、自治体によって収集条件や価格が異なります。
東京23区の場合は共通して、区に事業系一般廃棄物を収集してもらう場合は「事業系有料ごみ処理券」が必要で、値段も下記で統一されています。

70ℓ2,660円/5枚 45ℓ3,420円/10枚 20ℓ1,520円/10枚 10ℓ760円/10枚


区名

処分単価(円/kg

区での収集が可能な範囲

区での回収日時

許可業者数

千代田区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

1回に出す量が50キログラム未満

日曜日と1231日~翌年13日を除く毎日

324

中央区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

1排出日量50キログラム未満の小規模事業者

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:週1

332

港区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

小規模事業所


(収集業者と契約できない場合)

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:週1

400


23区全体で

新宿区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

一日のごみの排出量が平均50kg未満の場合

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月2

348

文京区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

1排出日量50kg未満

もしくは従業員20人以下の事業所

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月2

280

台東区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

一日のごみの排出量が平均50kg未満の場合

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月2回 

165

墨田区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

家庭ごみの収集に支障がない範囲

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月2

163

江東区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

一日のごみの排出量が平均50kg未満の場合

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:隔週1

365

品川区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

一日のごみの排出量が平均40kg未満の場合

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月2

166

目黒区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

一日のごみの排出量が平均50kg未満の場合

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月1回 

263

大田区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

1回に出せる事業系ごみの量は50kg未満、

45リットル袋の場合は5袋まで

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月1

309

世田谷区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

日量10kg未満、1回の収集で30kg未満・

45リットルの袋で概ね3袋以内

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月2

134

渋谷区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

1回あたり135リットル

45リットルで3袋)まで

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月1

311

中野区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

一日のごみの排出量が平均50kg未満

もしくは従業員数が20人以下の事業所

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月2

255

杉並区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

日に排出するごみや資源の量が少ない場合

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月2

252

豊島区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

日量又は臨時に10kg未満の場合

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月1

291

北区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

日量10kg未満

可燃ごみ収集1回あたり45リットル袋で4個まで

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月2

280

荒川区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

45リットルの袋で23袋程度の場合

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月1

264

板橋区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

家庭ごみの収集に支障のない範囲

資源:週1回 可燃:週3回 不燃:月1

290

練馬区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

1回の排出量が30kg未満 

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:月1

273

足立区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

回あたりの集積所に出すごみ量が90ℓ以下

かつ常時使用する従業員数が20名以下

資源:週1回 可燃:週3回 不燃:月1

308

葛飾区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

委託先が見つからない場合、

かつ1回の排出量が90L以内

資源:週1回 可燃:週3回 不燃:月1

29

江戸川区

運搬・収集/上限36.5

持込/15.5

日量平均50kg未満

資源:週1回 可燃:週2回 不燃:週1

289



今回は東京23区での事業系一般廃棄物の処理方法について見てきました。いかがでしたでしょうか?



事業系一般廃棄物を処理するために、まず
自分で持ち込むか、行政に委託するか、外部に委託するかから始まって、
回収時間は? 回収頻度は? 運搬費は? 処分費は? 更新料は? 価格は定額か変動か?
など、気にしたり、決めなければならないことがたくさんあります。

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