【2025年最新版】ヘアアイロンの処分方法を完全解説|安全で正しい捨て方と注意点

ヘアアイロンは日々のスタイリングに欠かせない便利な家電ですが、壊れたり新しい機種に買い替えたりする際に、「どうやって捨てればいいの?」と迷う方は少なくありません。
電化製品の処分は自治体によってルールが異なり、誤った方法で捨ててしまうと、火災や環境汚染などのトラブルを招くおそれもあります。
本記事では、環境省が定める「小型家電リサイクル法」や、各自治体の最新ルールをもとに、ヘアアイロンの安全で正しい処分方法を詳しく解説します。
コード付き・コードレス・旧型ガス式などタイプ別の注意点を押さえ、リサイクル・再利用の選択肢まで網羅しました。
自治体によって異なる処分区分を確認しよう
ヘアアイロンは、自治体によって「不燃ごみ」または「小型家電リサイクル対象」に分類されます。
環境省が推進する小型家電リサイクル法では、ドライヤーやヘアアイロンなどの小型電化製品も対象となっており、各地域で回収ボックスを設置している例が増えています。
例えば東京都世田谷区や千葉市では「小型家電リサイクル回収ボックス」で回収されていますが、埼玉県熊谷市や東京都大田区では「不燃ごみ」として扱われています。
同じ都道府県内でもルールが異なるため、処分前に必ずお住まいの市区町村の公式サイトや分別アプリで最新情報を確認しましょう。
また、自治体によっては回収日や回収方法が指定されており、処分費用がかかるケースもあります。カレンダーや広報誌を確認し、ルールに従って出すことが大切です。
不燃ごみとして処分する方法と注意点
もっとも一般的な方法は、自治体の「不燃ごみ」として出すことです。
ただし、次のポイントに注意しましょう。
使用後は必ず電源を抜き、十分に冷ましてから処分してください。高温のまま袋に入れると、他のごみが溶けたり発煙の原因になります。
コードは軽く束ね、テープで固定してから指定袋に入れます。被膜が破れている場合は、絶縁テープで保護しておくと安全です。
また、浴室など湿気の多い場所で使用していた場合は、水滴を拭き取り乾いた状態で出しましょう。
多くの自治体では月1〜2回の頻度で不燃ごみを収集しています。指定日を守らないと、回収されずに放置されることがあるため注意が必要です。

小型家電リサイクルボックスを利用する
環境省が定める「小型家電リサイクル法」に基づき、全国の自治体や家電量販店、公共施設に小型家電回収ボックスが設置されています。
ヘアアイロンをここに投入すれば、金属やプラスチックなどの資源が再利用され、環境負荷を大きく減らせます。
ただし、ボックスによって投入できるサイズが異なるため、事前に確認しましょう。投入口に入らない大きさのものは無理に押し込まず、通常の不燃ごみルートを利用してください。
また、夜間や休館日はボックスが閉鎖されていることがあるため、営業時間内に持ち込むのが安心です。
コード付きヘアアイロンの処分方法
コード付きヘアアイロンはバッテリーやガスを搭載していないため、最も安全に処分できるタイプです。
多くの自治体では「不燃ごみ」または「小型家電リサイクル」のいずれかで回収されています。
出す際はコードを束ねてテープで固定し、指定の袋に入れて収集日に出しましょう。焦げ跡がある場合は完全に冷ましてから処分してください。
また、濡れたまま袋に入れると発煙の原因になることがあるため、乾いた状態で廃棄します。
買い替え時には、購入した店舗で旧製品を引き取ってもらえるケースもあります。ビックカメラやヤマダデンキなど、多くの家電量販店では小型家電リサイクル法に基づく回収を実施しています。
コードレス(バッテリー内蔵)ヘアアイロンの処分方法
コードレスタイプには、リチウムイオン電池が内蔵されている製品が多く見られます。
この電池を取り外さずに捨てると、火災や爆発事故の原因となります。
東京消防庁の調査によると、令和5年の東京都内の廃棄物収集車火災41件のうち、21件が電池類の混入によるものでした。
(出典:東京消防庁「廃棄物収集車火災発生状況」)
そのため、電池を取り外せる製品は、家電量販店やホームセンターに設置されている「充電式電池回収ボックス」(JBRC協力店)に出しましょう。
取り外せない構造の製品は、メーカーや販売店に問い合わせると、安全な処理ルートを案内してもらえる場合があります。
旧型ガス式ヘアアイロンを持っている場合
現在、ガス式ヘアアイロンはほとんど販売されていません。
かつてはカートリッジ式ガスを使うモデルが存在しましたが、安全性や利便性の観点から生産・販売はほぼ終了しています。
もし手元に古いガス式ヘアアイロンがある場合は、ガスを完全に使い切り、火を使わず屋外で換気しながら残量を排出してください。
そのうえで「ガス抜き済」と明記し、自治体のルールに従って処分します。
ガスが残ったまま廃棄すると、破裂や火災の危険があるため注意が必要です。
家電量販店・メーカーの回収サービスを活用する
新しいヘアアイロンを購入する際は、家電量販店やメーカーが実施する回収サービスを利用するのもおすすめです。
ビックカメラやヨドバシカメラなどの店舗では、小型家電リサイクル制度に基づく回収を行っており、買い替え時に旧製品を持ち込むだけで引き取ってもらえることがあります。
ただし、無料回収か有料回収か、購入時のみ対応かは店舗によって異なるため、事前に確認しましょう。
メーカーによっては修理部品の再利用など、環境配慮型の仕組みを設けているケースもあります。

不用品回収業者に依頼する方法
自治体の収集スケジュールと合わない場合や、ほかの不用品もまとめて処分したいときは、不用品回収業者の利用が便利です。
日時指定ができるため、引っ越しや店舗整理などにも向いています。
ただし、許可のない業者への依頼は避けてください。
環境省や各自治体は、無許可業者による不法投棄や高額請求トラブルへの注意を呼びかけています。
依頼する際は、「一般廃棄物収集運搬業許可」または「産業廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者であることを確認しましょう。
また、1点のみの回収よりも、まとめて依頼する方が費用を抑えられる場合があります。引っ越しや大掃除の際にほかの家電と一緒に処分するのがおすすめです。
再利用・売却という選択肢
動作に問題のないヘアアイロンは、リサイクルショップやフリマアプリで再利用できます。
人気メーカーの製品や限定モデルは需要が高く、高値で取引されることもあります。
出品時には購入時期・使用頻度・付属品の有無を明記し、外観をきれいに整えておくのがポイントです。
バッテリー内蔵タイプを発送する場合は、端子を絶縁テープで保護して火災を防ぎましょう。
また、友人や施設に譲渡する際も、必ず通電確認と安全チェックを行うようにしてください。
ヘアアイロンの寿命と買い替えの目安
ヘアアイロンの寿命は一般的に3〜5年とされています。
毎日使用している場合は、2〜3年ほどで温度の上がりにくさやプレートの滑りにくさを感じることがあります。
温度が安定しない、コードが劣化している、焦げ跡が残るといった症状が出たら買い替えのサインです。
劣化した製品を使い続けると、髪へのダメージや感電・火傷のリスクが高まるため注意しましょう。
ヘアアイロンの処分に関するよくある質問
Q1. ヘアアイロンは何ごみとして出せばいいの?
A. 多くの自治体では「不燃ごみ」または「小型家電リサイクル」のどちらかに分類されます。
環境省の「小型家電リサイクル法」により、ドライヤーやヘアアイロンなどの小型家電は再資源化が推奨されています。
ただし、地域によって扱いが異なるため、お住まいの市区町村の公式サイトや分別アプリで最新情報を確認してください。
Q2. コード付きのヘアアイロンは普通の不燃ごみで出して大丈夫?
A. はい、電池を搭載していないコード付きタイプは、不燃ごみとして処分できます。
ただし、使用後は必ず電源を抜き、十分に冷ましてから袋に入れてください。
コードは軽く束ねてテープで固定し、他のごみに絡まないようにするのが安全です。
被膜が破れている場合は、絶縁テープで補修してから廃棄してください。
Q3. コードレス(バッテリー内蔵)タイプはどう処分すればいい?
A. コードレスタイプはリチウムイオン電池を内蔵しているため、通常の不燃ごみとして出すのは危険です。
消防庁のデータでは、電池混入による収集車火災が増加しており、東京都内だけでも令和5年に41件中21件が電池関連でした。(出典:東京消防庁「廃棄物収集車火災発生状況」)
電池が取り外せる場合は、家電量販店やホームセンターにある「充電式電池回収ボックス(JBRC協力店)」へ。
取り外せない場合は、メーカーや販売店に連絡し、適切な処理ルートを案内してもらいましょう。
Q4. 旧型のガス式ヘアアイロンはどうすればいい?
A. 現在、ガス式ヘアアイロンはほとんど販売されていませんが、過去の製品をお持ちの場合は注意が必要です。
ガスを完全に使い切り、火を使わずに屋外で換気しながら残量を排出します。
「ガス抜き済」と明記してから自治体のルールに従って処分しましょう。
穴あけは禁止です。ガスが残ったまま廃棄すると破裂や火災の危険があるため、十分注意してください。
Q5. 家電量販店で引き取ってもらえますか?
A. はい、多くの家電量販店(例:ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラなど)では、
「小型家電リサイクル法」に基づき、店頭での回収を実施しています。
買い替え時に旧製品を持ち込むと無料回収してもらえることがあります。
ただし、店舗によっては有料・購入同時のみ対応など条件が異なるため、事前に確認しましょう。
Q6. 不用品回収業者に頼んでも大丈夫?
A. 問題ありませんが、許可を持つ正規業者に限定して依頼することが大切です。
環境省は、無許可業者による不法投棄や高額請求に関するトラブルを注意喚起しています。
依頼する際は、「一般廃棄物収集運搬業許可」または「産業廃棄物収集運搬業許可」の有無を確認してください。
また、複数社に見積もりを取り、費用の内訳を明確にしておくと安心です。
Q7. フリマアプリやリサイクルショップで売ってもいい?
A. はい、動作に問題がなければ販売可能です。
人気メーカーや限定モデルは需要が高く、高値で売れることもあります。
出品時は「使用回数」「付属品の有無」「動作確認済み」などを明記し、清潔な状態で撮影するのがポイントです。
バッテリー内蔵製品を発送する場合は、端子を絶縁テープで保護して火災を防止しましょう。
Q8. 友人や施設に譲るときの注意点は?
A. 譲渡前に必ず通電確認を行い、焦げ跡やコードの断線がないかチェックしてください。
取扱説明書を一緒に渡すと、使用する人が安心して使えます。
施設や団体へ寄付する場合は、受け入れ可能か事前に確認し、
バッテリー内蔵やガス式タイプは断られることがある点にも注意しましょう。
Q9. ヘアアイロンの寿命はどのくらい?
A. 一般的には3〜5年程度が目安です。
毎日使用している場合は、2〜3年で性能の低下を感じることもあります。
温度が上がりにくい、コードが傷んでいる、プレートの滑りが悪いなどの症状が出たら買い替えを検討しましょう。
劣化した製品を使い続けると、火傷や感電のリスクもあります。
Q10. 間違った捨て方をするとどうなるの?
A. 電池入りのヘアアイロンを通常ごみに混ぜると、収集車内で発火・爆発する危険があります。
消防庁によると、リチウム電池が原因の廃棄物火災は全国で年々増加中です。
また、ガス式製品をガス抜きせずに捨てると、収集中の破裂事故につながることもあります。
安全のため、必ず電池やガスの取り扱いに注意し、自治体のルールを守って処分してください。
Q11. 粗大ごみとして扱われるケースはある?
A. 一般的なヘアアイロンは小型のため粗大ごみには分類されません。
ただし、一部自治体では「長さ30cm以上」「重さ2kg以上」などの基準を設けており、
大型モデルは粗大扱いとなる場合もあります。
念のため、お住まいの自治体に確認するのがおすすめです。
まとめ|安全に処分して環境にも配慮を
ヘアアイロンを処分する際は、まず自治体のルールを確認し、「不燃ごみ」か「小型家電リサイクル」かを見極めましょう。
特にコードレス型はバッテリーを適切に処理することが重要です。
旧型のガス式を持っている場合は、ガス抜きを行い安全に廃棄します。
家電量販店やメーカーの回収サービス、不用品回収業者の利用も選択肢です。
また、まだ使える製品はリユースや売却を検討することで、資源循環にも貢献できます。
正しい知識を持って安全に処分することが、自分と環境を守る第一歩です。

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[著者]

経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案











