【2025年最新版】ファンヒーターの正しい捨て方と注意点を解説|灯油の安全な処分方法も紹介

冬の必需品であるファンヒーターは、長年使ううちに劣化や故障が進み、買い替えが必要になることがあります。
しかし、いざ処分しようとすると「どのゴミに出せばいいのか」「灯油はどう処理するのか」など、迷う点が多いのが現実です。
この記事では、ファンヒーターの種類別の特徴と寿命、適切な処分方法、残った灯油の安全な処理法を詳しく解説します。
廃棄物処理法や各自治体のルールに沿って、安全で環境に配慮した正しい処分を行いましょう。

ファンヒーターの種類と寿命の目安
ファンヒーターには複数の種類があり、構造や燃料の違いによって寿命も異なります。
買い替え時期を判断するうえで、各タイプの特徴を把握しておくことが重要です。
石油ファンヒーター
灯油を燃焼させて部屋を暖めるタイプです。
温まりが早く加湿効果もありますが、寿命の目安は6〜8年程度。
タンクや配管が劣化すると燃料漏れや火災の危険があるため、異臭やエラー表示が頻発するようなら早めに買い替えを検討しましょう。
ガスファンヒーター
都市ガスやプロパンガスを使用し、スイッチを入れてすぐに暖められるのが特徴です。
寿命の目安は約10年。ガスホースや接続部分の点検を怠るとガス漏れのリスクがあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
セラミックファンヒーター
電気を使って発熱するタイプで、燃料補充が不要な手軽さが魅力です。
寿命は5〜8年程度。内部のフィルターや送風口にホコリがたまると性能が低下するため、定期的な清掃が長持ちのポイントです。
オイルファンヒーター
内部のオイルを温めて放熱する仕組みで、空気を乾燥させにくいのが特徴です。
寿命の目安は約10年。使用を続けるうちにオイル漏れやサーモスタットの不具合が発生することがあるため、定期点検を行いましょう。

処分を検討すべきタイミング
次のような症状が見られたら、買い替えや廃棄を検討する時期です。
- 電源を入れても作動しない、または頻繁に停止する
- 燃焼時に異音や異臭がする
- エラー表示が頻発する
- 灯油タンクやコードの劣化・腐食が見られる
特に石油ファンヒーターは火を扱う製品のため、少しでも異常があれば使用を中止し、安全のため早めに処分または買い替えを検討してください。
処分前に必ず確認すべきポイント
ファンヒーターを捨てる前には、以下の点を確認して安全対策を行いましょう。
- 灯油をすべて抜き取る
- 乾電池を取り外す
- 本体・フィルターを清掃する
- 自治体のゴミ区分を確認する
残った燃料や電池を入れたまま廃棄すると、火災や爆発、環境汚染につながるおそれがあります。
また、自治体によって「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」の扱いが異なるため、事前の確認が欠かせません。
灯油の正しい処分方法
灯油は消防法で「危険物第4類第2石油類」に分類されており、そのまま廃棄することはできません。
誤った処理は火災や環境汚染を引き起こす危険があるため、必ず次の方法のいずれかで安全に処分しましょう。
ガソリンスタンドでの回収
ガソリンスタンドによっては、不要になった灯油を回収してくれる場合があります(有料・無料は店舗により異なります)。
事前に電話で回収可否や対応条件を確認し、密閉容器に入れて安全に持ち込みましょう。
布や新聞紙に吸わせて処分
少量の灯油(100ml以下)であれば、新聞紙や布に吸わせてから可燃ゴミとして出せる自治体もあります。
ただし、一度に多量を処分するのは危険なため、必ず自治体のルールを確認してください。
暖房器具やランタンで使い切る
品質が保たれている灯油なら、他の暖房機器やキャンプ用ランタンで使い切る方法もあります。
ただし、灯油の保管期限は1年以内が目安。古い灯油は燃焼効率が低下し、機器の不調や煤の発生原因になるため、無理に使用しないようにしましょう。
業者・ホームセンターでの引き取り
一部の不用品回収業者やホームセンターでは、灯油や灯油タンクを引き取ってくれる場合があります。
回収可能な量や料金を事前に問い合わせ、正規の許可業者であることを確認してください。

ファンヒーターの主な処分方法
ファンヒーターは「家電リサイクル法」の対象外であり、自治体のゴミ収集ルールに従って処分します。
処分費用や手続きは地域によって異なるため、公式サイトやコールセンターで確認してください。
自治体の粗大ゴミ・不燃ゴミとして出す
多くの自治体では、ファンヒーターを「粗大ゴミ」または「不燃ゴミ」として扱います。
サイズが大きい場合は有料シールを貼付し、収集日を予約する必要があります。
処理手数料はおおむね200〜800円程度が一般的です。
家電量販店やホームセンターの引き取りサービス
新しい暖房器具を購入する際、古いファンヒーターを引き取ってもらえる場合があります。
買い替えと同時に処分できるため便利ですが、店舗によっては数百円から千円前後の引き取り料がかかることがあります。
不用品回収業者に依頼する
即日対応が可能で、回収日時を柔軟に指定できる点がメリットです。
ただし、無許可業者による不法投棄トラブルも発生しているため、自治体または環境省に登録された業者を選ぶことが重要です。
費用は2,000〜5,000円前後が相場で、他の不用品とまとめて依頼すると割安になる場合もあります。
リサイクルショップやフリマアプリで再利用
まだ動作する製品であれば、リサイクルショップやフリマアプリで販売・譲渡することも可能です。
人気メーカー(ダイニチ、コロナ、トヨトミなど)や年式が新しいモデルは高価買取される場合があります。
動作確認や清掃、付属品の確認を行ってから査定を依頼しましょう。
譲渡・寄付する
知人や地域コミュニティ、福祉団体などに譲ることも一つの選択肢です。
不要になった製品を必要とする人へ渡すことで、資源の有効活用にもつながります。
処分費用・買取相場の目安
- 自治体の粗大ゴミ:200〜800円程度
- 家電量販店での引き取り:数百〜千円前後
- 不用品回収業者:2,000〜5,000円前後(まとめ依頼で割安)
- リサイクルショップの買取価格:数百〜数千円(状態・メーカーにより変動)
新品に近い状態で人気メーカー製であれば、動作確認済みの条件で高価買取されるケースもあります。
処分前の安全確認リスト
ファンヒーターを廃棄する前に、次の点を最終チェックしましょう。
- 灯油を完全に抜き取ったか
- 乾電池を取り外したか
- 電源コードやプラグに損傷がないか
- 本体やフィルターを清掃したか
- 自治体の分別ルールを確認したか
これらを徹底することで、火災や環境汚染などのトラブルを防止できます。
ファンヒーターの捨て方に関するよくある質問
Q1. ファンヒーターは何ゴミとして出せばいいですか?
A. ファンヒーターは「家電リサイクル法」の対象外です。
そのため、各自治体のルールに従って「粗大ゴミ」または「不燃ゴミ」として処分します。
大きさや重さによって分類が異なる場合があるため、必ずお住まいの自治体のホームページで確認してください。
Q2. 灯油が残っているまま捨てても大丈夫ですか?
A. いいえ、非常に危険です。
灯油が残ったまま廃棄すると、火災や爆発、環境汚染につながるおそれがあります。
必ずタンク内・配管内の灯油をすべて抜き取り、ガソリンスタンドや専門業者に処分を依頼してください。
少量であれば新聞紙や布に吸わせて可燃ゴミとして処理できる自治体もあります。
Q3. 灯油を下水や排水口に流してもいいですか?
A. 絶対に流してはいけません。
灯油は水に溶けず、流すと下水管や処理施設を損傷させたり、河川や土壌を汚染する原因になります。
環境省や消防庁でも厳重に禁止されています。必ず専門業者またはガソリンスタンドで安全に処理しましょう。
Q4. 乾電池やリモコンは一緒に捨ててもいいですか?
A. 一緒に捨てるのは避けましょう。
乾電池は液漏れや発火の原因となるため、必ず取り外してから処分します。
使用済み乾電池は、自治体の電池回収ボックスや家電量販店のリサイクル回収に出すのが正しい方法です。
Q5. 家電量販店に持っていけば引き取ってもらえますか?
A. 可能です。
多くの家電量販店やホームセンターでは、新しい暖房器具を購入する際に古いファンヒーターを引き取ってくれます。
ただし、店舗により対応が異なるため、事前に引き取り料金や条件を確認してください。
Q6. 不用品回収業者に頼むときの注意点はありますか?
A. 無許可業者を利用しないことが最も重要です。
環境省や自治体が許可していない業者に依頼すると、不法投棄などのトラブルにつながるおそれがあります。
必ず「産業廃棄物収集運搬業許可」または「一般廃棄物収集運搬許可」を持つ業者を選びましょう。
見積もり時に許可番号を提示してもらうと安心です。
Q7. ファンヒーターをリサイクルやリユースできますか?
A. 状態が良ければ可能です。
動作確認が取れている場合は、リサイクルショップやフリマアプリで再利用できます。
人気メーカー(ダイニチ、コロナ、トヨトミなど)の新しいモデルは高値で買い取られることもあります。
ただし、古い製品や故障品は安全上の理由から販売できない場合があります。
Q8. 買取や処分にはどのくらいの費用がかかりますか?
A. 自治体での処分は200〜800円程度が一般的です。
不用品回収業者に依頼する場合は2,000〜5,000円ほどかかることが多いです。
一方、リサイクルショップでは年式やメーカーによって数百〜数千円で買い取られるケースもあります。
複数の方法を比較し、コストと手間のバランスで選ぶのがおすすめです。
Q9. 灯油をこぼしてしまった場合はどうすればいいですか?
A. まずは換気を十分に行い、火気を近づけないようにしてください。
新聞紙や布で吸い取り、床や手は中性洗剤やアルコールで拭き取ります。
臭いが残る場合は重曹をまいて消臭しましょう。
広範囲にこぼれた場合は、消防署や自治体に相談することも検討してください。
Q10. オイルヒーターやガスファンヒーターも同じ方法で捨てられますか?
A. はい。ただし、いくつかの違いがあります。
ガスファンヒーターはホースを外してから不燃ゴミまたは粗大ゴミとして処分します。
オイルヒーターは内部に封入されているオイルを抜く必要はありませんが、外装が金属製のため不燃ゴミ扱いとなります。
いずれも自治体ルールに従って廃棄してください。
Q11. ファンヒーターの寿命を延ばす方法はありますか?
A. 定期的な清掃と正しい保管が効果的です。
使用後はタンク内の灯油を抜き取り、フィルターや吸気口のホコリを除去します。
シーズンオフは乾燥した場所に保管し、次の冬に使う前には必ず点検を行いましょう。
これにより故障や劣化を防ぎ、安全に長く使用できます。
Q12. 事業所で使っていたファンヒーターは家庭ゴミに出せますか?
A. 原則として出せません。
事業活動で使用した暖房機器は「事業系一般廃棄物」または「産業廃棄物」として扱われます。
自治体の回収対象外となるため、許可を持つ産廃業者に依頼して処分する必要があります。
無断で家庭ゴミに出すと、廃棄物処理法違反に問われる場合があります。
Q13. 廃棄時に注意すべき法令はありますか?
A. 主に以下の法律・指針が関係します。
- 廃棄物処理法:排出者が適正に処理する義務を規定
- 家電リサイクル法:ファンヒーターは対象外(テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機のみ対象)
- 消防法:灯油など危険物の安全な保管・廃棄を規定
- 消費者安全法・製品安全法:劣化機器の使用中止を促す規定あり
これらの法令を遵守すれば、安全で法的にも適正な処分が行えます。
Q14. 一番安全で簡単な処分方法はどれですか?
A. 最も安全なのは「自治体の粗大ゴミ回収」を利用する方法です。
ルールに従ってシールを貼り、指定日に出すだけで確実に処分できます。
灯油を抜き取り、電池を外した状態で出せば、事故やトラブルの心配もありません。
費用も安く、環境にも優しい処分方法です。
Q15. 灯油の処理を代行してくれる業者はありますか?
A. はい。
一部の不用品回収業者や産業廃棄物処理業者では、灯油や燃料の回収を行っています。
ただし、危険物取り扱いの許可が必要なため、すべての業者が対応できるわけではありません。
「灯油の回収実績があるか」「引火物の処理に対応しているか」を事前に確認して依頼しましょう。
まとめ:安全・正確な方法で処分を
ファンヒーターの捨て方は、種類や燃料、自治体ルールによって異なります。
特に石油ファンヒーターの場合は、灯油の取り扱いを誤ると火災につながるため、抜き取りや保管に十分注意が必要です。
- 家電リサイクル法の対象外のため、自治体回収が基本
- 残った灯油や電池は必ず取り外す
- 無許可業者ではなく、認可済みの回収業者を利用する
- まだ使える機器はリユースや譲渡も検討する
正しい知識と手順を守ることで、安全かつ環境に配慮した処分が可能になります。
次の冬も安心して暖かく過ごすために、今のうちに安全な処分を進めておきましょう。
※本記事は2025年10月時点の情報をもとに構成しています。
自治体の制度や費用は変更される場合がありますので、最新情報は必ずお住まいの自治体公式サイトでご確認ください。

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[著者]

経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案