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【企業向け】会社から出るゴミを正しく処理するために:基礎知識から分別・コストまで徹底解説

コラム

【企業向け】会社から出るゴミを正しく処理するために:基礎知識から分別・コストまで徹底解説

2025/06/10

企業や店舗から排出されるゴミには、家庭ゴミとは異なるルールが適用され、法令順守と適切な管理が求められます。廃棄物処理法をはじめとした法律では、事業者自身がゴミの排出・処理に責任を持つことが定められており、自治体のルールに従って正しく処分しなければなりません。

本記事では、事業系廃棄物の基礎知識から、適切な分別方法、コスト管理、再資源化の取り組みまでを包括的に解説。持続可能な経営を支えるために、企業が知っておくべきポイントをわかりやすく整理しています。


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事業系廃棄物とは?企業が排出するゴミの分類と法的背景

企業活動によって排出されるゴミは「事業系廃棄物」と呼ばれ、主に以下の2種類に分類されます。

  • 産業廃棄物:建設業、製造業、医療業など、特定の業種で発生する廃棄物。廃プラスチック類、金属くず、汚泥などが含まれます。
  • 事業系一般廃棄物:上記に該当しないオフィスや小売店などから出る紙くずや生ごみ、段ボールなど。

これらの廃棄物は、廃棄物処理法に基づき、排出事業者が適切に管理する義務があります。不適切な処理や無許可業者への委託は法律違反となり、罰則の対象になる可能性もあるため注意が必要です。

家庭ゴミとどう違う?事業ゴミの扱いと排出責任

家庭から出るゴミは、多くの自治体で無料または低額で回収されますが、事業所から出るゴミは排出者が自ら処分の手配を行う必要があるという大きな違いがあります。

たとえば、オフィスのコピー用紙や店舗の包装材を家庭用ごみ袋に混ぜて出す行為は法律で禁止されています。こうした行為は「不適正排出」として罰則を受ける場合があり、企業の社会的信用を損なう結果にもなりかねません。



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正しい分別が第一歩:事業系廃棄物の種類と処理方法

事業系廃棄物は、適切な分別が処理の第一歩です。具体的な主な分別項目は以下のとおりです。

産業廃棄物の例

  • 廃プラスチック類(製造業の包装材など)
  • 金属くず(工場での加工くずなど)
  • 木くず(建設現場や家具の廃材)
  • がれき類(建設解体に伴うもの)

これらは、都道府県知事等から許可を得た業者に処理を委託し、「産業廃棄物管理票(マニフェスト)」によって排出から最終処分までの流れを管理します。

事業系一般廃棄物の例

  • オフィスの紙くず
  • 飲食店の残飯や容器
  • 清掃で発生したゴミ

多くの場合、自治体と契約した業者により有料で回収されます。地域によっては専用のゴミ袋が指定されており、使用が義務付けられていることもあるため、事前の確認が必要です。

排出事業者責任とは?企業に求められるコンプライアンス

排出事業者責任とは、廃棄物を出した事業者が最終処分までの責任を負うという法律上の義務です。たとえ業者に処理を委託したとしても、処分の責任は免れません。

特に産業廃棄物では、マニフェスト制度により処分工程のトレーサビリティが義務化されています。マニフェストが適切に運用されていない場合、企業が知らずに違法処分に関与していたと判断される恐れもあります。

そのため、以下のような管理体制が求められます。

  • 契約業者の許可証確認
  • マニフェストの適正管理
  • 社内での分別ルールの周知徹底

処理費用の考え方とコスト削減のポイント

事業系廃棄物の処理費用は、排出量・種類・業者によって大きく異なります。主なコスト構成は次の通りです。

  • 収集運搬費
  • 処分費
  • コンテナ等の設置費
  • マニフェスト管理費

大量排出を前提にした業者との契約や、リサイクル比率の高いゴミの選別により、費用を抑えることも可能です。加えて、不要品の社内再利用や物品購入の見直しによるリデュース(発生抑制)は、最も直接的なコスト削減策になります。

適正処理に欠かせない業者選びの注意点

悪質な不用品回収業者との契約は、法令違反や不法投棄のリスクを生むため注意が必要です。信頼できる業者を見分けるポイントは以下の通りです。

  • 産業廃棄物収集運搬業/処分業の許可を有しているか
  • 自治体や公的サイトに登録されているか
  • マニフェストの運用実績があるか
  • 料金体系が明確で、追加費用の説明があるか

公的な「産業廃棄物情報ネット」などを活用して、業者の許可状況を確認しましょう。

食品リサイクル法と企業の役割

食品関連事業者は「食品リサイクル法」に基づき、廃棄物の減量・再資源化の義務があります。年間100トン以上の食品廃棄物を排出する企業は、以下の対応が求められます。

  • 飼料化・堆肥化による再資源化
  • 減量化の取り組み(在庫管理、ロス削減など)
  • 年次報告の提出(大規模事業者)

事業内容に合ったリサイクル体制を確立することで、廃棄コストの抑制とCSRの強化を両立できます。

ゴミを減らす経営戦略:リデュース・リユース・リサイクル

リデュース(発生抑制)

  • 印刷物の削減、ペーパーレス化
  • 不要な梱包材・備品の削減
  • 長寿命製品の導入

リユース(再利用)

  • オフィス家具や備品の再活用
  • 社内交換・譲渡制度の導入
  • 二次利用できる資材の社内流通化

リサイクル(再資源化)

  • 紙・金属・プラの分別回収
  • 回収業者との連携による資源循環体制の確立
  • 社員教育を通じた分別ルールの定着


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地域差に注意:自治体ルールの確認を忘れずに

事業系一般廃棄物の処理方法や分別ルールは、自治体ごとに異なります。以下のような点を事前に確認しましょう。

  • ゴミ袋の指定(事業系専用袋など)
  • 分別区分や曜日指定
  • 大量排出時の事前申請制度

新規開業や移転の際には、地域の自治体サイトでの確認や、直接問い合わせることでトラブルを回避できます。

会社から出るゴミの処分に関するよくある質問

Q1. 会社から出るゴミは家庭ごみと同じ方法で捨ててもよいですか?

A1. いいえ、会社から出るゴミは「事業系一般廃棄物」や「産業廃棄物」に分類され、家庭ごみとは処理方法が異なります。自治体が回収する家庭ごみのルートには出せず、事業者自身で適切な処理業者に委託する必要があります。

Q2. 事業系一般廃棄物と産業廃棄物の違いは何ですか?

A2.

  • 事業系一般廃棄物:オフィスから出る紙くず・生ごみ・プラスチック容器などが該当します。自治体が許可した収集業者に処理を委託します。
  • 産業廃棄物:製造業や建設業などの事業活動に伴って出る廃油、廃酸、金属くずなどが該当し、産業廃棄物処理業者に処分を委託する必要があります。


Q3. ゴミの処分は社内で分別しておく必要がありますか?

A3. はい。法律により排出事業者はごみの適正処理と分別の責任を負っています。事業系一般廃棄物と産業廃棄物の区別はもちろん、リサイクル可能な資源ごみも適切に分別する必要があります。


Q4. 自治体にゴミの回収を依頼することはできますか?

A4. 原則として、事業系のごみは自治体ではなく、許可を得た民間の収集運搬業者と契約して回収してもらう必要があります。ただし、一部の自治体では少量であれば有料で引き取る制度もありますので、地域のルールを確認してください。


Q5. ゴミの処理費用はどのくらいかかりますか?

A5. ゴミの種類、量、回収頻度、契約内容などによって異なります。例えば、可燃ごみなら1kgあたり数十円程度が相場ですが、産業廃棄物や特別管理廃棄物は高額になる場合もあります。見積もりを複数業者から取るとよいでしょう。


Q6. 契約する廃棄物処理業者はどのように選べばよいですか?

A6. 「一般廃棄物収集運搬業」または「産業廃棄物収集運搬業・処分業」の許可を有する業者を選ぶことが前提です。許可証の確認はもちろん、料金体系の明確さ、実績、マニフェスト対応の可否などを総合的に判断して選びましょう。


Q7. マニフェスト制度とは何ですか?

A7. マニフェスト制度とは、産業廃棄物の排出から最終処分までの流れを記録・管理する制度です。排出事業者にはマニフェストの交付義務があり、不適正処理や違法投棄を防止する仕組みとして機能しています。


Q8. リサイクルはどこまで対応すべきですか?

A8. 可能な限り分別してリサイクルに回すことが望ましいです。特に紙類、金属、プラスチックはリサイクル業者と連携することでコスト削減にもつながります。再資源化できる廃棄物は、単なる「処分」ではなく「活用」として考えましょう。


Q9. 産業廃棄物の不適切処理には罰則がありますか?

A9. はい。不法投棄や無許可業者への委託など、不適切な処理には厳しい罰則が科されます。排出事業者自身も責任を問われ、罰金や社会的信用の失墜につながるため、確実に法令を遵守した処理が求められます。


Q10. ごみ処理に関する社内ルールはどう整備すればよいですか?

A10. ごみの分別マニュアル、処理業者との契約内容、回収スケジュール、マニフェスト管理などを明文化し、従業員全体に周知・教育することが重要です。廃棄物管理の責任者を定め、定期的な見直しも行いましょう。


まとめ:正しいゴミ処理が企業の価値を高める

企業が排出するゴミの処理には、法的な責任と環境配慮の両立が求められます。産業廃棄物と事業系一般廃棄物の区別を正確に把握し、許可業者の選定やマニフェスト管理を徹底することで、違法処分や不法投棄のリスクを回避できます。

また、コスト削減や企業価値の向上を目指すうえでも、リデュース・リユース・リサイクルの取り組みが重要です。社会的責任を果たし、持続可能な経営を進めるために、今こそゴミ処理の見直しを始めてみてはいかがでしょうか。

ご希望があれば、このリライト版をWord形式やHTML形式に整えることも可能です。必要であればお知らせください。

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[著者]

Y・T

名前: 鈴木 音葉 (Otoha Suzuki)
経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案

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