【2025年最新版】イベント廃棄物処理の完全マニュアル|適正処理と環境配慮で安全な運営を

イベント会場では、設営・撤収作業や来場者の活動を通じて多種多様な廃棄物(イベントゴミ)が発生します。
これらの廃棄物は家庭ごみとは異なり、「事業系一般廃棄物」や「産業廃棄物」に分類され、法律に従った適正な処理が求められます。適切な処理を怠れば、主催者が法令違反に問われるリスクがあるだけでなく、地域社会や環境に深刻な影響を与えかねません。
本記事では、イベントで発生する廃棄物の種類と特徴、処理方法、許可業者の選び方、環境負荷を減らす工夫までを詳しく解説します。適正処理を徹底し、持続可能なイベント運営を実現するために、ぜひ参考にしてください。
イベント廃棄物でお悩みの企業様はご相談ください!

イベント廃棄物は「事業系ごみ」に分類される
イベントで発生するごみは「事業系廃棄物」に該当し、家庭から出るごみとは取り扱いが異なります。
- 事業系一般廃棄物:事業活動から生じる紙くず、生ごみ、ビン・缶類など。飲食ブースの残飯やチラシ、パンフレット類が該当します。
- 産業廃棄物:法律で指定された廃棄物で、廃プラスチック類、金属くず、ガラスくず、装飾資材などが含まれます。ステージ設営や装飾撤去で発生する材料も産業廃棄物に分類される場合があります。
これらを正確に分類し、分別のルールを徹底することが、法令遵守と円滑なイベント運営の基本です。
適正な処理を行うための事前準備
イベント廃棄物を正しく処理するためには、開催前から以下の準備が欠かせません。
1. 廃棄物の種類と発生量の予測
来場者数や出店内容をもとに、予想される廃棄物の種類と量を事前に見積もります。特に、産業廃棄物に該当する品目が含まれる場合は、専門業者の協力が不可欠です。
2. 分別ルールの作成と周知
紙類、プラスチック類、ビン・缶類、食品廃棄物など、分別基準を明確にし、スタッフや出展者、来場者に周知徹底します。ピクトグラムや多言語のポスターを活用すると効果的です。
3. ごみ箱の配置と動線設計
ごみ箱は来場者の動線に合わせて配置し、分別しやすい環境を整えます。設置場所の工夫により、分別の精度が向上し、処理負担の軽減にもつながります。

許可業者への委託とマニフェスト管理
廃棄物の処理は、必ず適切な許可を持つ業者に依頼する必要があります。
- 産業廃棄物収集運搬業許可
- 産業廃棄物処分業許可
- 事業系一般廃棄物収集運搬許可(自治体ごとに必要)
さらに、産業廃棄物の処理には「マニフェスト(管理票)」の作成・管理が義務付けられており、電子マニフェストの活用で作業効率の向上やトレーサビリティ確保が可能です。マニフェストは5年間の保管義務があるため、厳重に管理しましょう。
不適正処理のリスクと罰則
適正処理を怠ると、以下のリスクが発生します。
- 廃棄物処理法違反による罰金や懲役刑
- 無許可業者への委託に伴う責任追及
- 地域住民や来場者からの苦情
- 環境汚染への加担
- イベントブランドや企業イメージの低下
法令順守を徹底し、信頼できる業者と契約することで、これらのリスクを未然に防ぐことができます。
環境配慮とコスト削減を両立するための工夫
持続可能なイベント運営には、廃棄物の削減やリサイクルの推進が不可欠です。以下のような取り組みが効果的です。
- リユース可能な備品の使用:装飾や什器を繰り返し使えるものに変更。
- エコ素材の活用:生分解性プラスチックや紙素材の容器を導入。
- リサイクルの推進:紙類やPETボトルの分別回収を強化。
- 食品ロスの削減:余剰食品の持ち帰り推奨やフードドライブ活用。
- 地域のリサイクル施設や制度の活用:自治体の補助金や優遇制度の確認・利用。
こうした取り組みは環境負荷の削減だけでなく、イベントの社会的評価向上や処分費用の削減にもつながります。
自治体ルールの確認と連携の重要性
事業系一般廃棄物の処理は、開催地の自治体ごとにルールが異なります。以下を必ず確認しましょう。
- 搬入先や持ち込み条件
- 搬入日時や受付時間
- 事前の届け出や申請の有無
- 資源ごみの分別ルール
- 補助金やリサイクル促進制度の有無
会場が複数の自治体にまたがる場合は、それぞれのルールを把握し、早めに関係部署へ相談することが大切です。

イベント廃棄物(イベントゴミ)に関するよくある質問
Q1. イベントで発生する廃棄物は「事業系一般廃棄物」ですか?
はい、基本的にイベントで発生する廃棄物は「事業系一般廃棄物」に分類されます。イベントは企業や団体が主催する事業活動とみなされるため、家庭系ごみとは異なる扱いになります。適切な許可を持つ廃棄物処理業者に依頼する必要があります。
Q2. イベントで出たゴミは市区町村の回収に出せますか?
いいえ、基本的には出せません。市区町村の一般廃棄物収集は家庭系ごみを対象としているため、事業系一般廃棄物であるイベント廃棄物は対象外です。産業廃棄物の場合も含め、許可業者への依頼が必要です。
Q3. イベント終了後に発生したゴミはどのように処理すればよいですか?
イベントで発生した廃棄物は、事業系一般廃棄物または産業廃棄物に分類されるため、必ず許可業者に回収・処分を依頼してください。搬出から処分までを一括で依頼できる業者に相談するのがおすすめです。
Q4. 産業廃棄物に該当するものには何がありますか?
例えば、以下のものは産業廃棄物に該当します:
- 壊れた什器・展示物
- 木材や金属、プラスチック類の大規模な廃材
- 電気機器や電球
- 建設資材(テント部材、足場など)
これらは産業廃棄物として適正処理が必要です。
Q5. ゴミの分別は必要ですか?
はい、分別は必須です。再資源化を進めるため、可燃ごみ、プラスチック、金属、紙類、ビン・缶・ペットボトル、その他の産業廃棄物など、種類ごとに分けておく必要があります。主催者が分別ルールを明示し、来場者やスタッフに周知することも重要です。
Q6. 不法投棄とみなされるケースは?
イベント終了後に会場周辺や公共のゴミ箱にゴミを放置した場合、不法投棄とみなされる可能性があります。不法投棄は法律違反であり、罰則の対象となるため、必ず責任を持って処理を行いましょう。
Q7. 廃棄物処理業者の選び方のポイントは?
以下の点を確認するのがおすすめです:
- 事業系一般廃棄物・産業廃棄物の処理許可を持っているか
- 処理実績が豊富か
- リサイクル率や環境配慮への取り組み状況
- 見積り内容が明確で、追加費用が発生しないか
信頼できる業者を選ぶことが、トラブル防止につながります。
まとめ|適正処理と環境配慮で持続可能なイベント運営を
イベント廃棄物の適正処理は、法令順守の義務であると同時に、環境保護や社会的責任を果たす重要な取り組みです。正しい分別、許可業者への委託、マニフェストの適正管理を徹底し、環境に配慮した運営を行うことで、来場者や地域社会からの信頼を獲得できます。
さらに、リサイクルや廃棄物削減の取り組みを進めることで、処理コストの削減や企業イメージの向上にもつながります。イベント終了後には処理実績の振り返りを行い、次回の改善策として活用することも重要です。
適正な廃棄物処理を通じて、持続可能で安心・安全なイベント運営を実現しましょう。

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[著者]

経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案