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【企業向け】厨房機器の正しい処分方法|安心・安全な手順まとめ

コラム

【企業向け】厨房機器の正しい処分方法|安心・安全な手順まとめ

2025/04/24
厨房機器の処分は、機器の種類や用途によって適切な方法が異なります。特に業務用厨房機器の場合、法律の規制や産業廃棄物の扱いが関係するため、誤った処分を避けるためにも正しい知識が必要です。本記事では、厨房機器の種類ごとの廃棄ルール、再利用の可能性、コストを抑えるためのポイントを詳しく解説します。
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厨房機器の種類と特徴

厨房機器は、調理、保存、洗浄などを目的としたさまざまな機械設備を指します。家庭用はコンパクトで機能がシンプルですが、業務用は大量調理や高頻度使用に対応するため、耐久性と出力が高いのが特徴です。使用されるエネルギーも電気、ガス、水など多岐にわたり、それぞれに適した処分方法が求められます。

さらに、厨房機器は調理器具や保存装置、洗浄装置といったカテゴリに分けられ、それぞれに特有の処分要件が設けられています。たとえば、冷蔵庫にはフロンガスが含まれているため、環境に配慮した処分が義務付けられています。ガスコンロやフライヤーなども、可燃性ガスの管理や分解が必要な場合があります。

家庭用と業務用の処分ルールの違い

家庭用の厨房機器は、自治体の粗大ごみ制度で処分できることが多く、対象機器によっては家電リサイクル法に従う必要があります。具体的には、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビなどが該当し、指定引取場所への持ち込みやリサイクル料金の支払いが求められます。

一方、業務用機器は産業廃棄物に分類され、一般の粗大ごみとは異なり、許可を持つ業者に依頼して処理する必要があります。違法業者に依頼した場合、不法投棄の責任が所有者に及ぶリスクもあるため注意が必要です。また、法人として排出する場合、排出事業者責任のもと、廃棄物の最終処分までの管理が義務付けられています。



サービス紹介


代表的な処分方法

自治体の粗大ごみ回収

家庭用厨房機器であれば、地域の粗大ごみ回収を利用できます。費用は数百円〜数千円が一般的で、予約制や指定のごみ処理券の購入が必要になる場合があります。多くの自治体では、インターネットや電話での申し込みが可能で、回収日時も調整できます。

産業廃棄物処理業者への依頼

業務用厨房機器は、許可を得た産業廃棄物処理業者へ委託する必要があります。処分証明書(マニフェスト)を発行してもらうことで、法的なトラブルを避けることが可能です。事前に見積もりを取り、作業内容や費用の確認を徹底しましょう。搬出作業や設置場所の状況によっては、追加費用が発生することもあります。


不用品回収業者の利用

搬出や運搬が困難な場合、不用品回収業者を利用する選択肢もあります。家庭用・業務用問わず対応している業者も多く、迅速な対応が期待できますが、料金体系の差が大きいため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。作業員の人数やトラックの大きさによって料金が変動する場合もあるため、詳細な見積もりを取得しておくと安心です。


リサイクル・買取

使用可能な厨房機器は、リサイクルショップや専門業者に買取してもらえる場合があります。特に状態が良く、需要のある機種は高額での買取も可能です。フリマアプリやオークションの活用も一案ですが、手間やトラブル回避の観点から業者利用が無難です。買取を希望する際は、商品の写真や型番、年式を事前に伝えておくと査定がスムーズです。

処分・買取費用の相場

処分費用は機器のサイズ・重量・処理方法によって異なります。家庭用粗大ごみは比較的安価ですが、業務用機器は数千〜数万円かかることも。特に大型の業務用冷蔵庫や製氷機、業務用オーブンなどは、搬出作業や分解工数が増えるため、コストが上がる傾向にあります。

買取相場は年式・メーカー・状態により変動します。きれいに清掃しておくことで査定額アップが期待できます。需要のある人気ブランド(ホシザキ、マルゼン、タニコーなど)は中古市場でも高い価格がつきやすく、状態次第では定価の半額近くで売れることもあります。

無料回収の可能性と注意点

金属比率が高く、再販可能な機器は無料回収の対象になることがあります。特にステンレス製の作業台や比較的新しいフライヤーなどは買取対象になりやすいですが、故障や汚れがひどいものは回収不可、または追加費用が発生する場合もあるため事前確認が必須です。

また、無料回収をうたう業者の中には、許可を得ていない違法業者が紛れている可能性があります。安価な料金に惹かれて依頼した結果、処分地に不法投棄されていたという事例も報告されています。安全・適法な処理を確保するためにも、業者の信頼性を確認することが欠かせません。

高価買取のための準備

買取価格を上げるためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう:

  • 油汚れや焦げ付きの除去など丁寧な清掃
  • 付属品や取扱説明書の有無確認
  • 市場での需要が高まる時期(繁忙期)を狙う
  • 業者のキャンペーンや下取り強化月間をチェック

複数業者に見積もりを依頼し、比較することでより良い条件を得ることが可能です。特に店舗閉店などで一括処分する場合は、まとめて依頼することで交渉しやすくなります。

不用品回収サービスの活用方法

閉店やリニューアルで複数の機器を一括で処分したい場合は、不用品回収サービスが便利です。分解、仕分け、搬出まで対応してくれる業者も多く、スムーズな撤去が可能です。ただし、階段搬出や人手追加にかかる料金には注意し、見積もりで作業内容を明確にしておきましょう。

また、業者によっては土日対応や夜間対応など柔軟なスケジュールが可能な場合もあります。撤去のタイミングが重要な飲食店や事業所では、業務時間外で対応してくれる業者を選ぶと業務に支障が出にくくなります。


事例紹介


安全な廃棄のための注意点

厨房機器にはフロンガスや可燃性ガスを含むものがあるため、誤った処理は環境汚染や事故の原因になります。ガス抜きなど専門知識が必要な作業は、必ず資格を持つ業者に依頼するようにしましょう。

さらに、搬出時には建物の壁や通路の保護も重要です。特に大型機器を移動する際には、養生を行い、傷や破損が起きないよう対策を講じておきましょう。近隣への騒音対策として作業時間の配慮も必要です。

【企業向け】厨房機器の処分に関するよくある質問

Q1. 業務用厨房機器は産業廃棄物に該当しますか?

はい、基本的に企業が使用した厨房機器は「事業系廃棄物」として扱われ、産業廃棄物または一般廃棄物のいずれかに分類されます。材質や用途、構造によっても異なりますので、具体的な品目に応じて専門業者や自治体に確認が必要です。


Q2. 処分時にリサイクル義務はありますか?

家電リサイクル法の対象機器(業務用冷蔵庫、冷凍庫など)については、リサイクル義務が課せられます。また、金属類を多く含む厨房機器はスクラップとして再資源化できる可能性もあるため、専門業者による回収・買取が推奨されます。


Q3. 厨房機器の撤去・運搬も業者に依頼できますか?

はい、多くの産業廃棄物処理業者や不用品回収業者では、機器の取り外しから搬出、運搬、処分まで一括で対応しています。大型機器や重機器の場合は、事前に現地調査を行うケースもあります。


Q4. 買取してもらえる厨房機器の条件は?

比較的新しい機器(製造から5〜10年以内)で、動作確認ができるものや有名メーカー製(ホシザキ、マルゼンなど)は中古市場でも需要があります。買取希望の場合は、機種名・型番・年式・状態を事前に伝えて見積もりを依頼しましょう。


Q5. 事業所移転や閉店に伴う一括処分は可能ですか?

はい、可能です。複数台ある場合や業務終了に伴う一括処分も、産業廃棄物処理業者に依頼すれば、スケジュールを調整した上で対応可能です。一括買取・一括撤去を行っている業者も多く存在します。


Q6. 処分費用の相場はどのくらいですか?

厨房機器の種類や大きさ、設置状況によって異なりますが、たとえば業務用冷蔵庫1台で数千円〜1万円程度が一般的です。運搬費・人件費・階段搬出の有無などで変動しますので、必ず事前見積もりを取りましょう。


Q7. 廃棄証明書やマニフェストの発行は可能ですか?

産業廃棄物として処分する場合、契約に基づいてマニフェスト(管理票)を発行する必要があります。これにより適正処理が行われた証明となり、企業のコンプライアンス上も重要です。対応可能な業者を選定してください。


Q8. 自治体に処分を依頼することはできますか?

事業系ごみは原則として自治体では収集しません。家庭系と異なり、企業は自ら処分責任を負うため、許可を持つ民間の廃棄物処理業者に委託するのが原則です。

まとめ

厨房機器の処分は、法令や機器の状態に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。事業者の場合は産業廃棄物処理として正しく対応し、家庭用であっても自治体のルールを確認しましょう。リサイクルや買取を活用することで、処分コストを抑えつつ資源の有効活用にもつながります。

違法業者による処理リスクを避け、信頼できる業者と連携して安全・確実に処分を進めることが、環境保護と事業継続の両面で大切です。事前の準備と正確な情報収集が、賢く無駄のない厨房機器処分への第一歩となります。

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[著者]

Y・T

名前: 鈴木 音葉 (Otoha Suzuki)
経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案

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