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コロナ禍におけるマスクの捨て方は?

2020/08/08

新型コロナウイルス感染症の予防のため、一時期は流通が難しくなるほど、マスクの需要が高まりました。今では手作りマスクやデザイン性の高いマスク、夏場の暑さを軽減させるなど機能性が高いマスクなど、非常にたくさんのマスクが登場しています。

 

それでも、手軽さや便利さから使い捨てマスクを選ぶ人は多いですし、病院といった医療現場でも使い捨てマスクは必要不可欠なもの。

 

新型コロナウイルス感染症の感染経路は、現時点では飛沫感染と接触感染の2つが考えられます。となると、使い終わったマスクの処理にも気をつけたいところです。では、マスクの捨て方に決まりなどはあるのでしょうか?

 


家庭におけるマスクの捨て方



新型コロナウイルス感染症の感染者、またその疑いのある方などがいる家庭では、鼻水等が付着したマスク、およびティッシュ等のごみを捨てる際については、環境省から「新型コロナウイルスなどの感染症対策としてのご家庭でのマスク等の捨て方」が出ています。

 

環境省がまとめたごみの捨て方に従い、「ごみに直接触れない」「ごみ袋はしっかりしばって封をする」「ごみを捨てた後は手を洗う」ことを心がけましょう。さらに詳しいごみの捨て方は、各自治体のルールに従いましょう。


また、新型コロナウイルス感染症の感染者がいる事業所及び軽症者向けの宿泊療養施設では、新型コロナウイルス感染者の鼻水やつば等が付着したティッシュやマスクは、一般廃棄物もしくは産業廃棄物として排出されます。



病院など医療機関や検査機関等でのマスクの捨て方



病院など医療機関や検査機関等では、常時、最前線でコロナウイルスと対峙するため、マスクが大量廃棄されます。

 

こちらに関しても、医療関係機関や、その廃棄物を取り扱う方に向けて、環境省が新型コロナウイルスの廃棄物についての資料をまとめています。これによると、新型コロナウイルスに係る廃棄物は感染性廃棄物として処理可能とのことです。

※「感染性廃棄物」とは、医療関係機関等から生じ、人が感染し、若しくは感染するおそれのある病原体が含まれ、若しくは付着している廃棄物又はこれらのおそれのある廃棄物のこと。

 

感染性廃棄物は、その種類や性状に応じて適切な容器に梱包し、密閉が求められます。「鋭利なもの」、「固形状のもの」、「液状又は泥状のもの」の3種類に区分し、内容物が容器の外に飛び出すことのないようにします。マスクの場合は、丈夫なプラスチック袋を二重にして使用するか、堅牢な容器(内袋を使用した段ボール箱等)を使用し、密閉しましょう。

 


番外編:インフルエンザのときは?



今回はコロナ禍におけるマスクの廃棄方法について見てきましたが、感染症のなかで思いつきやすいインフルエンザではどうなのでしょうか?

 

「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル」の「1.4 感染性廃棄物の判断基準」内で下記のように示されています。

()感染症法の一類、二類、三類感染症、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症及び新感染症の治療、検査等に使用された後、排出されたもの

()感染症法の四類及び五類感染症の治療、検査等に使用された後、排出された医療器材、ディスポーザブル製品、衛生材料等(ただし、紙おむつについては、特定の感染症に係るもの等に限る。)

 

新型インフルエンザは上記の通り感染性廃棄物にあたります。また、インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く)は感染症法の五類感染症に分類されていますので、この治療、検査等に使用されたマスクも感染性廃棄物となるようです。

 

なお、新型インフルエンザ発生に伴い排出される廃棄物の処理の方法については、「廃棄物処理における新型インフルエンザ対策ガイドライン」に詳細が書かれています。

 

より詳細な感染性廃棄物の処理や保管方法については、「廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル」(平成303月改訂)をご参考ください。

 

 

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