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人気の「キャンプ」につきもののごみ問題とは?

2022/04/22
密を避けられるということから、高まっているアウトドア需要。風通しが良い環境下でできるレジャー活動に注目が集まっており、中でも昨今のブームと相まってキャンプ場業界が活況となっています。コロナ禍をきっかけに新しくキャンプを始める方も増え、キャンプ場のニーズは従来のユーザーからライトユーザーにまで幅広くあります。

年々キャンプ人気が高まる一方で、無視できないものはキャンプ場のごみ問題。キャンプ人口が増えるとともにどうしても比例して問題とされるようになってしまいます。

今回はキャンプ場のごみ問題についてみていきます。


キャンプ場でありがちなごみ問題

整備されたキャンプ場ではルールが定められており、ごみ捨て場やトイレ、管理者などが配置されています。そのため、キャンプ中に出たごみはキャンプ場のルールに則って分別して捨てるか、もしくは自宅に持ち帰ります。

多くの場合、余程のことがない限りはキャンプ場が荒れることはほぼありませんが、それでもゼロというわけではありません。それではキャンプでありがちなごみの問題とはどんなものがあるのでしょうか?

ごみの放置・不法投棄
ほとんどのキャンプ利用者がごみの分別や廃棄法を守っている一方、ごみを放置して行ったり、キャンプ用品の不法投棄が見られています。これはごみ問題の中でも長年指摘されていることで、未だに改善していないのが現状です。

キャンプ場は自然豊かな場所にあることがほとんどで、近隣自治体のごみの処理能力があまり高くない場合が多いです。そのためキャンプ道具などの不燃物は回収していないキャンプ場も。そのため、帰宅時に人が少なくひと目につきにくい場所に、不要な物を捨てていくという人もいるようです。

不燃物以外にも、生ごみなどを放置して帰ってしまう方も残念ながら後を絶ちません。野営地などは特に、大々的にごみ箱を設置していないことも多く、山などにごみを置いて帰宅する事例が多々あるそう。ごみを放置したままだと、匂いにつられて野生生物が侵入、ごみを荒らしたり、ごみが風に飛ばされて川などに流入したりと、様々な環境問題を引き起こす恐れがあります。


焚き火後の処理
近年では多くのキャンプ場では直火の焚き火が禁止されていますが、野営地など焚き火が可能なところもあります。

焚き火を行うこと自体はルールに則っていれば問題はありませんが、「焚き火後の炭の不始末」が問題となっています。一部のキャンパーが炭は自然に還るという間違った認識から、焚き火後の炭をそのままにして帰ってしまうことがあるようです。

燃え終わった炭はそれ以上分解されることはないため、自然に還ることはありません。炭は炭素という物質で、自然にも存在していますが、大量の炭素が同じ場所にあることは自然にとってはいい環境であるとは言えません。

そのため焚き火後の炭の不始末は、キャンプ場の景観が乱れるだけではなく、自然破壊にも繋がっているのです。



キャンプでごみ問題を避けるには?

キャンプ最後には必ずと言っていいほど「ごみ」が排出されます。上記のようなキャンプ場に迷惑をかけたり、環境に悪影響を及ぼすごみ問題は、悲しいことながら後を絶ちません。こうした行為は、法律違反となり罰が課せられることもあります。

他にも、予想よりもごみの量が多くなったり、分別が間違ってたり、持ち帰る際に車を汚してしまったりなど……、個人としての「ごみ問題」もあります。

では、大小様々なキャンプ場の「ごみ問題」を解消、改善するためにはどうすればよいのでしょうか?

まずは、キャンプ場でのごみの扱いを把握しておくこと。基本的なことですが、キャンプ場によって分別などのルールはそれぞれであるため、最初の受付時にしっかりと話を聞くことが大切です。そのうえで以下のような点にも注意しましょう。

・ごみ袋を用意しておく
キャンプ場の分別に従って、自分たちでごみ袋を複数用意しましょう。キャンプ場にごみ捨て場があっても、サイトごとにはないこともあり、捨てる際にはごみを分別して保管しておく必要があるのです。。キャンプ場によっては専用のごみ袋を配布しているところもあります。

ビニール袋だけでもいいですが、ポップアップタイプや折り畳み式のごみ箱もおすすめです。袋だけで置いておくよりも使い勝手もよく、現在は様々なメーカーから色や種類が豊富なごみ箱が登場しており、より楽しく素敵な雰囲気でキャンプを楽しむことができるでしょう。

・ごみを放置しない
ごみの不法投棄はもちろんですが、就寝時などごみ袋を外に放置しないようにしましょう。ごみ袋を外に出したままにしてしまうと、場所によっては野生動物を寄せてしまったり、カラスなどに荒らされてしまう恐れがあります。

就寝時や場を離れるときは、テントの前室やシェルター内部に入れておいたり、車に積んでおくと安心です。ごみ袋は二重にしたり、下にブルーシートなどを敷いておけば、車やテントを汚すことを防げます。臭いケアのために消臭アイテムもあるといいでしょう。

・燃えかすや炭は専用の捨て場所へ
焚き火後の炭や薪の燃えカスは、上記でも触れたようにそのまま放置したとしても自然に変えることはなく、環境破壊につながります。またそれだけではなく、残り火から火事になる可能性もゼロではありません。確実に消火してから専用の捨て場所に捨てるようにしてください。

なお、消火の際に気をつけたいのは、炭に手のひらを近づけて熱を感じなくなってから、水をかけること。熱された炭に水をかけるのは危険な行為なので、十分に注意しましょう。


キャンプでごみを減らす対策

自分たちでごみを持ち帰る場合はもちろん、キャンプ場にごみを引き取ってもらう場合も、少しでもごみの量は少なくしておきたいもの。ここではキャンプでごみを減らす方法をご紹介します。


・食材は家で下処理しておく
近くのスーパーなどで買い出ししてからキャンプ場に行く方も多いでしょう。しかし、そうすると容器包装や野菜の皮、買い過ぎて余った食材など、ごみがたくさん出てきてしまいます。前日にあらかじめ買い出しして、自宅で使う分だけカットしたり、下処理や小分けしておくことで、生ごみなどの量を大幅に減らすことができます。

また、こうした下処理をしておくことで、料理の時間を短縮できるため他の作業に時間を費やせるメリットもあります。余った食材や作りすぎた食材は、ジッパー付きビニール袋や密閉容器に入れて持ち帰ればさらにごみを減らせますが、衛生面には十分に注意しましょう。


・使い捨ての食器・カトラリーを避ける
使い捨ての食器は手軽で便利である一方、かなりの量のごみとなってしまうことも。使い回しができるキャンプ用の食器には、保冷保温効果があったり、デザイン性の高いものもあるため、使い捨てのものから乗り換えてもいいでしょう。

なお、紙コップなどを使用した際は、捨てるときには重ねてから処分しましょう。ごみの体積を減らすことがでます。

・「箱」は事前に処分しておく
箱買いした食材や薪、新品のキャンプ用品を箱に入れたまま持っていき、そこで開封となると箱は当然ごみとなります。キャンプ場にごみを捨てていく場合、かさばるダンボール類は迷惑となるため、事前に開封・処分してから持っていくのがベストです。

外箱はもちろん、梱包材やフィルムなども自宅で処分しておきましょう。なお、箱など焚き火に放り込んで、燃やすという行為はしないようにしましょう。



いかがでしたでしょうか?

ブームもあってユーザーが増えているキャンプには、どうしても「ごみ問題」がつきものです。せっかく楽しい時間を過ごしたのに、ごみのせいで楽しい気分が台無しに……なんてことがならないよう、事前に計画的にごみのことを含めて準備を整えておきましょう。

ごみを減らす、なくす行動は、キャンパーにとってもメリットもあり、同時に環境を守ることになります。まずは無理なく身近な工夫から初めて、エコなキャンプを楽しみましょう!

また、キャンプ場などを経営されている方の中には、今回の記事で紹介したようなごみ問題にお困りということもあるでしょう。そうしたごみにまつわるお悩みは、エコ・ブレインまでご相談ください!

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