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東京ディズニーリゾートでのサステナブルな取り組みを紹介!

2022/02/18
国内テーマパークといえば「東京ディズニーリゾート(TDR)」が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか? 東京ディズニーシーは2021年9月4日で開園から20周年を迎え、東京ディズニーランドは、2023年4月15日で40周年を迎えます。”夢が叶う場所”としてゲストに非日常体験を提供し続けるTDR。様々な魅力に溢れていますが、表立ってアピールしてはいませんが、パーク内でもサステナブルな活動が取り組まれています!

TDRを運営する株式会社オリエンタルランド(OLC)は、地球温暖化対策などを含んだ地球環境問題への対策に長年にわたって取り組んでおり、最近話題の「SDGs」にも積極的な取り組みの姿勢を見せています。そして「夢と魔法の国」東京ディズニーリゾートでも至る所でも、ステナブルな取り組みを行っています。

それでは、東京ディズニーリゾートで取り組まれているサステナブルな活動とは、実際どんなものなのでしょうか? 今回はこちらについて、特に環境に関わる取り組みをご紹介していきます。なんども訪れたことがある人でも、気がつかなかったもの・知らなかったものもあるかもしれませんね。



省資源・リサイクルへの取り組み

環境への負荷をできるだけ軽減するため、ごみ発生の抑制とリサイクル推進が積極的に取り組まれています。

分別の徹底
パーク内のごみは段ボール、生ごみ、植栽ごみ、食用油、PETボトル、プラスチック包材、その他のプラスチック類、コピー用紙、新聞・雑誌、紙コップ、紙パック、空き缶、空きビン、金属類、木くずなど、なんと10種類以上に分別されています。

なぜこんなにも多種に分別しているのかというと、東京ディズニーリゾートで発生するごみをできるだけ多くリサイクルできるようにしているためです。ごみをリサイクルするとき、分別が不十分だと、不適切なものを取り除く作業が発生したり、品質が下がってしまったりとリサイクルに悪影響が出てしまいます。そのためTDRでは細かい分別基準を定め、キャストによる分別を徹底し、それぞれ専門業者に委託してリサイクルしています。

分別を強化したことで、2017年度から2020年度の間、東京ディズニーリゾート全体でリサイクル率75%前後を維持。そして、テーマパーク内で発生する生ごみのリサイクルについては、なんとほぼ100%の数値を達成しているのです!

リサイクルループ
一部施設で使用されているトイレットペーパーの原料の約30%に、パーク内で回収した紙コップを使用しています。ディズニーランドやディズニーシーを訪れたことがある人なら一度は目に、手にしたことがあるだろう、ディズニーキャラクターが描かれた赤色やオレンジ色をした紙コップ。その下部をよく見ると『このコップは再生紙などにリサイクルします』との記述が書かれています。

また、トイレットペーパー使用量の節約にも取り組まれています。東京ディズニーランドホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ、ディズニーアンバサダーホテルのトイレットペーパーホルダーには、片側から使い切るように案内の記載が。

紙コップやトイレットペーパーホルダーを目にしても、そこに書かれている文章はあまり意識していないかも、という方もいるでしょう。今度TDRを訪れた際、ぜひ意識してみてください!


使い捨てプラスチックの削減への取り組み

海洋プラスチックごみ問題などの環境問題解決への一環として、2020年7月1日よりプラスチック製のレジ袋の有料化が日本でスタートしました。私たちの生活に大きく関わるもので、レジ袋有料化のニュースとともに環境問題についても各種メディアでも連日報じられており、強く記憶に残っている方も多いのでは?

TDRでも、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの商品店舗等で無料提供していたお買い物袋を、同年10月1日より有料化しました。料金は一律20円で、サイズはMとLの2種類展開となっています。(Mサイズ:ヨコ290×タテ460mm、Lサイズ:ヨコ530×タテ570×マチ90mm)

あわせて、パーク内レジ、公式アプリでは、東京ディズニーリゾートオリジナルエコバッグを販売しています。季節やイベントごとにデザインが変わることもあり、ついつい集めたくなってしまう人も。次回パークに訪れた際は、記念に購入してみてはいかがでしょうか?

また、プラスチックごみ削減の取り組みとして、2019年3月よりパーク内のレストラン、東京ディズニーセレブレーションホテルを除くディズニーホテルのレストランで提供するストローをプラスチック製から紙製に変更しています。さらに同年9月からは、東京ディズニーシー内で販売しているビアカップを紙製へと変更しました。レジ袋有料化以前からプラスチックごみ削減に取り組んでいたことが分かります。


気候変動への「緩和」の取り組み

東京ディズニーリゾートでは、下記でご紹介するようなさまざまな施策を導入し、CO₂排出量の削減に努めています。2020年度はパーク内でのショーエフェクトの停止や東京ディズニーシー水域のろ過ポンプの稼働台数削減等の取り組みが行われました。

照明のLED化
ディズニーランド、ディズニーシーの魅力といえば「楽しさ溢れるアトラクション」「目を惹かれるショー」「世界観に没頭できる景観」などが挙げられます。その魅力を発揮するための一つに電力があります。

OLCでのCO₂排出量の約70%はなんと、電力使用によるもの。CO₂排出量削減の一環として、東京ディズニーリゾートでは、施設やアトラクションなどに使われている白熱電球をLEDに変える取り組みが行われています。

シンデレラ城やプロメテウス火山のライト、屋根のリムライト、屋外の照明、店舗の照明などがLED化されています。また、東京ディズニーランド内の「イッツ・ア・スモールワールド」は、2018年度リニューアル時にすべての照明をLED化しました。照明器具を60%以上増設したにも関わらず、50%以上もの消費電力の削減ができたそうです。


パーク内車両の電気自動車化
パーク中央に「海」がある東京ディズニーシーでは、移動を楽にすることができる「ビッグシティ・ヴィークル」が走行しています。現在、使用されている車両は電気自動車化されているそう。

また、東京ディズニーランドのシンデレラ城での挙式と、東京ディズニーランドホテルでの披露宴がセットになった、夢と憧れが溢れた特別な婚礼プログラム「ディズニー・ロイヤルドリーム・ウェディング」があります。シンデレラ城前へ向かう際のヴィークル(車)も電気自動車が使われています。


水資源のリサイクル

ディズニーのパーク内アトラクションは水を使用したものも多く、特にディズニーシーはパーク中央に「海」もあり、水を豪快に使ったショーも行われています。また、ゲストがトイレなどで使用する水のことも考えると、その使用量は多大なものとなるでしょう。

OLCグループは最新のシステムを導入するなどして、⽔資源のリサイクルにも取り組み、環境に負荷をかけない取り組みを続けています。

水資源の浄化処理とリサイクル
TDRのパーク内では大量の水が使われています。パーク内で使用された水は、自社の水処理施設に集め、浄化されています。東京ディズニーランドや東京ディズニーシーなどのトイレの洗浄用として使用する水は、この設備によって浄化され、リサイクルされているのです。

水域の水のリサイクル
東京ディズニーシーの「メディテレーニアンハーバー」の水が、雨の日でも増えないことを不思議に思った経験のある方も多いのでは? 実は循環ろ過浄化システムにより、晴れの日には自然蒸発した分のみを給水し、雨の日には増えた分を調整し、効率よく水位を一定に保つ仕組みができているのです。

このろ過装置は水を利用したアトラクションにも設置されており、効果的に循環させることで、衛生的な水質を維持させることができています。

噴水などの水も、そのまま東京ディズニーシーの水域へ流れ込むようになっており、TDRでは使用したすべての水をムダにせず有効活用できるシステムが整えられているのです。




いかがでしたでしょうか?
今回は、「夢と魔法の国」東京ディズニーリゾート内で実際に行われている、サステナブルな取り組みをご紹介しました。何度も訪れたことがあるという人でも、意識しなければ気づけないほど表立ってはいませんが、パーク内の至る所に隠された環境問題への対策がなされています。ゲストにハピネスを届けながら、地球にも配慮を忘れることのないディズニーだからこそ、私たちはそこで「夢と魔法の国」を見続けることができるのでしょう。
こうした取り組みを知れば知るほど、次回TDRに訪れた時にはいつもとは違う視点で楽しめるかもしれませんね。



2015年にSDGsが国連サミットで採択され、「サスティナビリティ(=持続可能性)」が注目されれるようになり、企業は環境や社会、経済に配慮したサスティナブルな経営を求められています。サスティナブルな取り組みを行うことは、企業イメージが向上やブランディングにつながります。

企業のサステナブルな活動はSDGs、CSRやESGとともに今後さらに注目されることになります。当社エコ・ブレインでもサスティナブル経営やSDGsへの取り組み等、各社動向にアンテナ張っております、サスティナブル経営・SDGs取り組みなどについてご相談がある方は、エコ・ブレインまでご相談ください! リサイクル処理による再生や世界中が取り組む低炭素化など、様々なご提案もしております。

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