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夏に欠かせない「保冷剤」の捨て方と再利用方法は?

2021/08/16
暑い夏の季節の必需品の一つ「保冷剤」。食料品を購入した際に保冷剤をもらっては、溜まっていくばかり、なんてことありませんか?お弁当につけたり、体を冷やすのに使ったりなど何かと利用できるので、ついつい捨てるのはもったいないと冷凍庫に保存してしまい、気づけば思わぬ量に…。


とはいえ、頻繁に捨てる機会があるわけでもない保冷剤を、いざ「捨てよう」とした時に、捨て方がわからず困ってしまうこともあるのではないでしょうか?そこで今回は保冷剤の捨て方や、再利用法について紹介していきます。



保冷剤の中身は?

まず、保冷剤の中身は何が入っているのでしょうか?その中身の成分は「高吸水性ポリマー」が1%、「水」が99%の割合で入っています。

高吸水性ポリマーは、吸水性に非常に優れ、紙おむつにも使われており、10倍以上の吸水力を持っているといわれています。

触れても特に害はありませんが、誤飲した場合、高吸水性ポリマーが体内の水分を吸収してしまうため、身体に悪影響を及ぼしてしまいます。誤って口入れることがないように、保管や廃棄には十分気を使いましょう。

また、古い保冷剤には有害物質であるエチレングリコールを含むものもあります。誤飲した場合、嘔吐、意識障害、腎不全など中毒症状を起こす可能性がありますので、十分に注意してください。

最近の保冷剤は、高吸水性ポリマーを主成分としているのもが大半を占めていますが、パッケージに「有害」と明記されているもの、冷凍庫に入れても固まらないものは有害な成分が入っていることがあります。

保冷剤の捨て方

それでは、保冷剤の捨て方を見ていきます。
保冷剤を捨てる際、必ず中身とフィルムを分離させず、そのまま捨てるようにしてください。中身を水道などに流すことは絶対に避けてください。

上記で触れたように、保冷剤に含まれている高吸収性ポリマーはとても吸収性が高く、自重の1000倍もの吸収力があるとされているほど。そのため、キッチンのシンクやトイレなどに流してしまうと、高吸収性ポリマーが水分を吸収して膨張し、排水管が詰まってしまうことにつながります。
ですので、保冷剤の中身を水道で流すのは絶対にやめましょう。仮に、外側のフィルムが破れて中身が出てしまったなどの場合は、保冷剤ごとビニール袋に入れておけば大丈夫です。

次に保冷剤を捨てる際の分別区分ですが、基本的には保冷剤は「可燃ごみ」として捨てられるようです。

しかし、自治体によっては「不燃ごみ」に分別されていることもあります。ごみの捨て方は自治体ごとで異なるので、トラブルを防ぐため、捨てる前にはお住いの地域のHPなどで、分別区分を確認するようにしましょう。
いらなくなった保冷剤の再利用方法

保冷剤は物を冷やす以外にも、実はさまざまな活用方法があります。
保冷剤をごみとして捨てる前に、再利用ができないか活用方法を確認しておきましょう。ただし、基本的に保冷剤の中身を出して使うことになりますので、誤飲には注意し、余ったもの・使い終わったものは適切に処分するよう心がけ、再利用してください。

トイレの消臭剤や芳香剤として活用
高吸収性ポリマーは、消臭剤や芳香剤にも使用されています。そのため、保冷剤を活用して手軽にオリジナルの消臭剤や芳香剤を作ることができます。

作り方は、常温に戻した状態で保冷剤の中身をビンや容器に注ぐだけでOK。 保冷剤は常温に戻すとジェル状になり、目には見えない凹凸が臭いの原因になる物質を取り込む役割を果たします。

そのままだと無臭なので、香りをつけたい場合は香水などを垂らして、竹串などでかき混ぜれば簡単に自分の好きな香りにできます。なお、保冷剤の消臭効果は2~3週間が目安です。

園芸用に活用
保冷剤の中身を花壇にまいておくと、徐々に土の中に溶け込み保水剤の役割を果たします。土壌の乾燥を防ぎ保水性が向上させてくれるため、高吸収性ポリマーはアフリカの砂漠の緑化にも使われているそう。
植物への影響が気になるところですが、保冷剤に含まれる成分が植物の成長に影響を及ぼすことはほとんどないようです。

旅行や出張などで長期間家を空ける時にも、保冷剤の中身を使えば水やりの心配がいらないので、非常に有用です。

フラワーアレンジメントに活用
園芸用にも使える保冷剤は、フラワーアレンジメントにも活用することができます。切り花を生けたり、飾ったりするときの水やオアシスと呼ばれる吸水スポンジの代わりとして使えます。

グラスや小さな花瓶に保冷剤の中身を入れて、お花を生けるだけなので簡単です。しかも、ジェルに茎がしっかり絡むため、茎が安定して生けやすいそう。保冷剤が乾燥してしまわないように、時々保冷剤に水を足すようにしてください。

キャンドルスタンドとして活用
保冷剤はキャンドルスタンドとしても活用できます。こちらの作り方も非常に簡単で、容器に保冷剤の中身を入れ、ろうそくを立てるだけです。

溶けたロウは高吸水性ポリマーがしっかりと吸収してくれるので、使用中も安心ですし、後片付けも簡単と、実用性も非常に高くなっています。好きな小物を混ぜ合わせて作れば、おしゃれなインテリアにもなります。またアロマオイルを混ぜれば、手軽にアロマキャンドルを作成できます。



いかがでしたでしょうか?

保冷剤は基本的には可燃ごみとして捨てられますが、自治体によっては不燃ごみに分類されることもあるので、住んでいる地域のごみの分別区分を調べて、ルールに従って捨てるようにしましょう。

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