お酒の捨て方|中身・容器別の処分方法と売却の注意点

引越しや断捨離で余ったお酒、飲みかけのワイン、もらい物の未開封ボトルなどは、処分方法に迷いやすいものです。
お酒の捨て方は、まず「中身」と「容器」を分けて考えます。家庭から出る少量のお酒は、自治体や下水道管理者の案内を確認したうえで処理します。高濃度のお酒、大量のお酒、浄化槽を使用している家庭では、自己判断で排水口やトイレに流さないことが大切です。
未開封で状態のよいお酒は、捨てる前に売却や譲渡も検討できます。本記事では、お酒の中身・容器別の処分方法と、売却時の注意点を解説します。
お酒の処分に困ったらエコ・ブレインへ
店舗の閉店、事業所の移転、倉庫整理などで大量のお酒や飲料品が発生した場合は、家庭ごみとは異なる対応が必要になることがあります。
株式会社エコ・ブレインでは、廃棄物の種類、排出場所、数量、容器の状態などを確認し、状況に応じた処理方法や協力業者をご案内しています。
事業所から出るお酒や飲料品の処分にお困りの場合は、エコ・ブレインへご相談ください。
お酒の処分方法を状況別に確認
| 状況 | 基本的な対応 |
|---|---|
| 少量の飲み残し | 自治体や下水道管理者の案内を確認する |
| 高アルコールのお酒 | 排水せず、自治体へ相談する |
| 大量のお酒 | 清掃窓口や廃棄物処理業者へ相談する |
| 浄化槽を使用している | 浄化槽管理業者へ確認する |
| 未開封で状態がよい | 買取や譲渡を検討する |
| 梅酒や果実酒 | 液体と梅・果肉を分ける |
| 空き瓶・空き缶 | 中身を空にして自治体のルールで分別する |
お酒を捨てる前に確認すること
処分前に、次の点を確認しましょう。
- 未開封か開封済みか
- お酒の種類とアルコール度数
- 処分する量
- 容器の材質
- 下水道か浄化槽か
- 家庭から出たものか、事業所から出たものか
未開封で箱やラベルの状態がよいお酒は、銘柄によって価値が付く場合があります。限定品、終売品、ウイスキー、ブランデーなどは、捨てる前に査定を受けるのも方法です。
一方、開封時期が分からないもの、異臭や濁り、液漏れがあるものは、無理に飲まないでください。味見をして確認するのではなく、不安があれば処分を優先しましょう。
なお、本記事は主に家庭から出る少量のお酒を想定しています。店舗や倉庫から大量に出る酒類、事業用在庫は、家庭ごみとは異なる対応が必要になる場合があります。

お酒の中身を処分する方法
お酒の中身を処分するときは、まず自治体や下水道管理者の案内を確認してください。
少量の飲み残しについて、家庭の排水設備へ水とともに流す方法を案内している地域もあります。ただし、「お酒は必ず排水口やトイレに流せばよい」と全国共通の方法として断定することはできません。
排水による処分が認められている場合は、次の点に注意します。
- 一度に大量に流さない
- 十分な水とともに少量ずつ処理する
- 換気を行う
- コンロやライターなどの火気を止める
- 梅や果肉などの固形物を流さない
トイレは大量のお酒を処分するための特別な方法ではありません。トイレとキッチンは、最終的に下水道または浄化槽につながるため、量が多い場合にトイレを選ぶ根拠はありません。
アルコールは引火性があるため、処分中は火気を近づけないようにしましょう。消防庁も、アルコールから発生する可燃性蒸気への注意を呼びかけています。詳しくは、消防庁「アルコール等の安全な取扱いについて」をご確認ください。
紙や布にお酒を吸わせ、乾燥させて可燃ごみに出す方法も、自治体が明確に認めている場合を除き、一般的な方法としておすすめできません。アルコールを含む紙や布は、保管中や収集時に引火するおそれがあります。
浄化槽を使用している場合の注意点
浄化槽は、微生物の働きによって生活排水中の有機物を分解する設備です。少量のお酒を流しただけで必ず問題が起きるわけではありませんが、大量・高濃度の液体を流す場合は注意が必要です。
浄化槽を使用している家庭では、自己判断で処分せず、浄化槽管理業者や自治体の担当窓口へ確認してください。
環境省も、浄化槽では微生物が水中の有機物を分解し、その際に酸素が消費されると説明しています。詳しくは、環境省「浄化槽とBOD」をご覧ください。
お酒の種類別の処分方法
ビール・チューハイ
ビールやチューハイは、缶の中身を空にしてから容器を分別します。排水による処分が自治体で認められている場合でも、泡立ちやすいため、一度に大量に流さないようにしましょう。
ワイン・日本酒
ワインや日本酒は、開封後に香りや味が変化しやすいお酒です。異臭や濁りなどがある場合は、味見をせず処分します。
処分方法は自治体の案内を確認し、未開封で状態がよいものは買取や譲渡も検討できます。
焼酎・ウイスキー
焼酎やウイスキーは、ビールや日本酒と比べてアルコール度数が高いものがあります。高濃度のお酒を大量に排水へ流すことは避け、自治体や専門業者へ相談してください。

梅酒や果実酒の梅・果肉の処分
梅酒の梅や果肉入りリキュールの果実は、液体と固形物に分けます。
梅や果肉をそのまま排水口へ流すと、排水口のごみ受けや配管に詰まる可能性があります。ざる、茶こし、水切りネットなどを使って取り除きましょう。
取り除いた梅や果肉は、自治体の分別ルールに従って、生ごみまたは可燃ごみに出します。ただし、アルコールが多く残っている場合は、そのままごみ袋に入れず、自治体へ確認してください。
容器の分別方法
中身を処理した後は、容器を材質ごとに分別します。中身を空にし、軽くすすぐことが基本ですが、分別方法は自治体によって異なります。
瓶
ガラス製の酒瓶は、資源物やびんとして回収される地域が多いものの、陶器製や特殊なガラス製品は別区分になる場合があります。
キャップや栓も、金属、プラスチック、コルクなど材質ごとに分けることがあります。
割れた瓶は、厚紙などで包み、「危険」と表示して不燃ごみに出す自治体があります。自治体によって出し方が違うため、事前に確認しましょう。
缶
ビールやチューハイなどの空き缶は、資源物として回収されることが一般的です。中身を空にし、軽くすすいで出します。
汚れが落ちない缶や、飲料用ではない容器は、資源物の対象外になる場合があります。
ペットボトル
酒類のペットボトルは、ペットボトルの識別表示を確認します。表示がある場合でも、キャップやラベルを外して出すよう求められる地域があります。
紙パック
内側にアルミなどの加工がある酒類の紙パックは、可燃ごみとして扱われる場合があります。アルミ加工がなく、紙パックとして回収できるものは、すすいで乾かし、古紙として出す地域もあります。
自治体のホームページで「自治体名+酒瓶」「自治体名+酒類」「自治体名+紙パック」などの語句で検索すると、分別方法を確認しやすくなります。
捨てる以外の方法
知人や友人に譲る
未開封で保管状態に問題がないお酒は、知人や友人に譲る方法があります。
ただし、飲酒可能年齢は20歳です。20歳未満の人には渡さないようにしてください。高温や直射日光にさらされていた場合、液漏れや異臭がある場合は、状態を正直に伝えましょう。
料理に使う
異常がないお酒であれば、料理に使える場合があります。
ワインは煮込みやソース、日本酒は煮物や照り焼き、焼酎は肉や魚の下処理などに利用できます。ただし、カビ、異臭、容器の膨張などがあるものは、料理にも使わないでください。
消毒目的で使う
飲用のお酒を消毒液の代わりに使うことは、基本的におすすめできません。
厚生労働省は、エタノール消毒について濃度70~95%を目安として案内していますが、酒類には糖分や香料などが含まれる場合があります。手指や物品の消毒には、用途に合った市販品を使用しましょう。
詳しくは、厚生労働省「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」をご確認ください。
未開封のお酒を売るときの注意点
未開封のお酒は、買取業者やフリマサイトで売却できる場合があります。箱、替栓、冊子などの付属品がそろっていると、査定で評価される可能性があります。
フリマサイトを利用する場合は、サービスごとの出品ルールや発送条件を確認してください。アルコール度数の高い酒類など、出品できない商品が定められている場合があります。
国税庁は、自分で飲む目的で購入した酒や、他者からもらった酒が家庭で不要になり、通常継続的な販売に当たらない範囲で出品する場合は、酒類販売業免許が不要となる場合があると説明しています。
一方、継続的・反復的に販売する場合は、酒類販売業免許が必要です。詳しくは、国税庁「フリマサイトやインターネットオークションでの酒類販売」をご覧ください。
お酒の処分に困ったらエコ・ブレインへ
店舗の閉店、事業所の移転、倉庫整理などで大量のお酒や飲料品が発生した場合は、家庭ごみとは異なる対応が必要になることがあります。
株式会社エコ・ブレインでは、廃棄物の種類、排出場所、数量、容器の状態などを確認し、状況に応じた処理方法や協力業者をご案内しています。
事業所から出るお酒や飲料品の処分にお困りの場合は、エコ・ブレインへご相談ください。
お酒の捨て方に関するよくある質問
お酒はトイレに流しても大丈夫ですか?
自治体や下水道管理者の案内で認められている場合を除き、自己判断で流すことは避けてください。大量のお酒や高濃度のお酒は、特に注意が必要です。
古いワインはどのように処分しますか?
異臭、濁り、液漏れなどがある場合は、味見をせず処分します。処分方法は自治体の案内を確認し、未開封で状態がよいものは売却や譲渡も検討できます。
梅酒の梅は何ごみですか?
多くの自治体では生ごみまたは可燃ごみですが、分別区分は地域によって異なります。アルコールが多く残っている場合は、自治体へ確認してください。
大量のお酒はどうすればよいですか?
大量のお酒を一度に排水へ流すことは避け、自治体、下水道管理者、浄化槽管理業者、廃棄物処理業者などへ相談してください。
まとめ
お酒の捨て方は、中身と容器を分けて考えることが基本です。
少量の飲み残しでも、排水口やトイレに流す方法を全国共通の正解として考えるのではなく、自治体や下水道管理者の案内を確認しましょう。高濃度のお酒、大量のお酒、浄化槽を使用している家庭では、自己判断で排水処分しないことが大切です。
梅や果肉は液体と分け、瓶・缶・ペットボトル・紙パックは、材質と自治体ルールに従って分別します。
未開封で状態のよいお酒は、譲渡や売却によって廃棄を避けられる場合があります。状況に応じて、売る・使う・自治体へ相談する方法を使い分けましょう。

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[著者]

経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案











