エコブレイン

コラム

コラム

環境アセスメントと産業廃棄物の関係|評価項目と処理計画のポイント

2026/08/27

大規模な造成、工場・物流施設・発電所の建設では、コンクリートがら、建設汚泥、廃プラスチック類、金属くずなどが発生します。計画段階で種類と量を正しく見積もらないと、処理先を確保できない、保管場所が不足する、運搬車両が想定以上に増えるといった問題につながります。

この記事では、環境アセスメントにおける産業廃棄物の評価内容と、事業者が準備すべき処理計画を実務の流れに沿って解説します。

廃棄物の法令でお悩みの企業様はご相談下さい!
エコブレインでは廃棄物処理からマニフェスト管理まで徹底的にサポートします!

問い合わせはこちら


環境アセスメントで産業廃棄物が評価される理由

環境アセスメントは、事業による環境影響を事前に調査・予測・評価し、その結果を計画へ反映する手続きです。対象事業では、事業特性と地域特性を踏まえて評価項目を選びます。「廃棄物等」は環境負荷に関する項目の一つであり、すべての案件で一律に同じ調査を行うものではありません。

廃棄物の評価では、単に「適正に処理する」と記載するだけでなく、発生量をどこまで減らせるか、再利用・再資源化できるか、残った廃棄物を地域の処理施設が受け入れられるかを検討します。環境省の技術資料でも、発生量、処理・処分方法、最終処分場の受入対象物や能力などを確認する考え方が示されています。
参考:環境省「廃棄物等」


工事中・供用後に発生する主な廃棄物

評価対象となる廃棄物は、事業の段階によって異なります。

段階 主な発生物の例 確認するポイント
建設・造成 コンクリートがら、アスファルトがら、建設汚泥、木くず、金属くず、廃プラスチック類 発生量、現場分別、仮置場、再資源化先、搬出ルート
施設の供用 汚泥、廃油、廃酸・廃アルカリ、廃プラスチック類、製造残さ 稼働量に応じた年間発生量、保管容量、定期回収、処理先
改修・解体 廃石綿等、廃棄設備、がれき類、混合廃棄物 有害物質の事前確認、分別解体、処理能力、特別管理の要否

廃棄物の種類は、名称や見た目だけで決められません。性状、発生工程、排出した業種を確認し、該当区分と処理基準を判断する必要があります。

サービス紹介

建設発生土と産業廃棄物は分けて考える

建設現場では「土」や「がれき」を一括して産業廃棄物と考えがちですが、法的な扱いは異なります。

発生物 一般的な扱い
建設発生土 土砂であり、通常は廃棄物処理法上の廃棄物に該当しない
建設汚泥 産業廃棄物の「汚泥」に該当する
コンクリート・アスファルトの破片 産業廃棄物の「がれき類」に該当する
金属くず、廃プラスチック類、ガラス・陶磁器くず 事業活動に伴って発生すれば産業廃棄物に該当する
工事に伴う木くず、紙くず、繊維くず 建設業から生じたものは産業廃棄物に該当する
現場事務所の生ごみなど 産業廃棄物に該当しないものは事業系一般廃棄物として扱う

国土交通省は、建設発生土は廃棄物に該当せず、建設汚泥は産業廃棄物に該当すると整理しています。ただし、土砂に廃棄物が混入している場合や汚染土壌を扱う場合は、別の確認が必要です。

参考: 国土交通省「建設副産物の定義」

産業廃棄物の評価で確認する6項目

1.種類別の発生量

工事工程、掘削量、使用資材、設備能力、類似施設の実績などから、廃棄物の種類別に発生量を予測します。重量と体積のどちらで管理するか、含水率や混合状態をどう見込むかも明示します。

2.発生抑制と再資源化

まず設計・調達・施工方法の見直しによる発生抑制を検討し、その後に再使用、再生利用、減量化、最終処分の順で処理方針を組み立てます。「全量リサイクル予定」とするだけでなく、対象品目、方法、受入条件を具体化することが重要です。

3.分別・保管方法

混合廃棄物になると、再資源化が難しくなり、処理費も増える可能性があります。品目別の容器、表示、雨水流入や飛散・流出の防止、保管量の上限、回収頻度まで計画します。

4.処理ルートと受入能力

収集運搬業者、中間処理施設、再資源化施設、最終処分場までの流れを整理します。処理業者の許可品目・区域・期限に加え、施設の処理能力と受入条件も確認します。予定先が利用できない場合の代替先も用意すると、工程停止のリスクを抑えられます。

5.運搬による周辺影響

搬出車両が増えると、騒音、振動、大気質、交通安全にも影響します。1日当たりの台数、運行時間、走行ルート、学校や住宅地との位置関係を確認し、時間帯の調整やルート分散などを検討します。

6.実施体制と記録

責任者、分別ルール、搬出時の確認、委託先の管理、発生量の集計方法を定めます。予測量や処理先に変更が生じたときの承認手順も決めておくと、評価書に記載した措置を現場で実行しやすくなります。

環境アセスメント後も廃棄物処理法への対応が必要

環境アセスメントは、産業廃棄物処理の許可や届出を代替する制度ではありません。産業廃棄物の処理を委託しても、排出事業者の処理責任は残ります。委託前に処理業者の許可内容を確認し、法定事項を含む書面契約を締結したうえで、マニフェストにより運搬・処分の終了を確認します。
参考:環境省「排出事業者責任の徹底について」環境省「建設工事等から生ずる廃棄物の適正処理について」

また、一定規模以上の対象建設工事では、建設リサイクル法に基づく分別解体と、コンクリート、アスファルト・コンクリート、木材の再資源化などが必要です。条例、石綿、PCB、土壌汚染などの規制が関係する場合もあるため、案件ごとに適用法令を確認してください。
参考:環境省「建設リサイクル法の概要」


事例紹介


処理計画を作るときのチェックリスト

  • 発生工程ごとに廃棄物を洗い出したか

  • 産業廃棄物、事業系一般廃棄物、建設発生土を区別したか

  • 種類別の発生量、再資源化量、最終処分量を見積もったか

  • 分別場所、保管容器、搬出頻度を確保したか

  • 委託先の許可品目・区域・期限と施設の受入条件を確認したか

  • 収集運搬・処分の委託契約とマニフェスト運用を設計したか

  • 搬出車両の台数、時間帯、ルートを評価したか

  • 処理先の変更や数量超過が起きた場合の対応を決めたか

産業廃棄物の処理計画はエコ・ブレインへご相談ください

産業廃棄物は、種類、量、排出場所によって必要な許可と利用できる処理ルートが変わります。特に大規模工事や新施設の立ち上げでは、複数の廃棄物を同時に管理するため、計画段階から処理先と回収体制を整えることが重要です。

株式会社エコ・ブレインでは、事業系一般廃棄物・産業廃棄物の分別相談、処理業者の選定、定期・スポット回収、委託契約やマニフェスト管理について相談できます。全国の協力ネットワークを活用し、複数拠点を含む廃棄物管理の一元化にも対応しています。

「廃棄物の区分が分からない」「予定量を処理できる業者を探したい」「契約やマニフェストの運用を見直したい」といった場合は、計画の初期段階からご相談ください。


よくある質問

建設現場から出るものは、すべて産業廃棄物ですか?

いいえ。建設発生土は通常、廃棄物には該当しません。一方、建設汚泥やがれき類などは産業廃棄物です。混合状態や性状によって判断が難しい場合は、処理業者や自治体へ確認します。

環境アセスメントの対象外なら、廃棄物の評価は不要ですか?

法や条例のアセス対象外でも、廃棄物処理法などの義務は適用されます。工事や施設運営を滞らせないためにも、発生量、分別、保管、処理ルートを事前に計画する必要があります。

マニフェストがあれば、委託契約書は不要ですか?

不要にはなりません。委託契約とマニフェストは役割が異なります。適正な委託契約を締結し、マニフェストで委託内容どおりに処理されたことを確認します。

まとめ

環境アセスメントにおける産業廃棄物の評価では、種類別の発生量、発生抑制、再資源化、最終処分、処理施設の受入能力、運搬による周辺影響を具体的に示すことが重要です。

さらに、実施段階では廃棄物処理法などに基づき、許可業者の選定、委託契約、マニフェスト管理を確実に行います。計画と現場運用を切り離さず、初期段階から実行可能な処理ルートを確保することが、環境負荷と事業リスクの両方を抑えるポイントです。

問い合わせはこちら

エコ・ブレインでは、東京23区をはじめ東京都含めた関東圏はもちろん、埼玉県、神奈川県、千葉県今まで築いてきた全国各地の協力ネットワークもフル活用し、北海道から沖縄まで日本全国が対応エリアとしています。
廃棄物の分別も弊社が行いますので、分別の仕方が分からないという方もご安心ください!

エコ・ブレインの対応地域例

[東京エリア]

中央区、千代田区、文京区、港区、新宿区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、練馬区、板橋区、豊島区、北区、台東区、墨田区、江東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区
八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、稲城市、羽村市、あきる野市、西東京市、西多摩郡、瑞穂町、日の出町、檜原村、奥多摩町

[埼玉エリア]

さいたま市(西区、北区、大宮区、見沼区、中央区、桜区、浦和区、南区、緑区、岩槻区)
川越市、熊谷市、川口市、行田市、秩父市、所沢市、飯能市、加須市、本庄市、東松山市、春日部市
狭山市、羽生市、鴻巣市、深谷市、上尾市、草加市、越谷市、蕨市、戸田市、入間市、朝霞市
志木市、和光市、新座市、桶川市、久喜市、北本市、八潮市、富士見市、三郷市、蓮田市
坂戸市、幸手市、鶴ヶ島市、日高市、吉川市、ふじみ野市、白岡市

[神奈川エリア]

横浜市(鶴見区、神奈川区、西区、中区、南区、保土ケ谷区、磯子区、金沢区、港北区、戸塚区、港南区、旭区、緑区、瀬谷区、栄区、泉区、青葉区、都筑区)
川崎市(川崎区、幸区、中原区、高津区、多摩区、宮前区、麻生区)
相模原市(緑区、中央区、南区)
横須賀市、平塚市、鎌倉市、藤沢市、小田原市、茅ヶ崎市、逗子市、三浦市、秦野市、厚木市
大和市、伊勢原市、海老名市、座間市、南足柄市、綾瀬市

[千葉エリア]

千葉市(中央区、花見川区、稲毛区、若葉区、美浜区、緑区)
銚子市、市川市、船橋市、館山市、木更津市、松戸市、野田市、茂原市、成田市、佐倉市
東金市、旭市、習志野市、柏市、勝浦市、市原市、流山市、八千代市、我孫子市、鴨川市
鎌ケ谷市、君津市、富津市、浦安市、四街道市、袖ケ浦市、八街市、印西市、白井市、富里市
南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、いすみ市、大網白里市

その他上記以外の地域も駆けつけます!
ごみの処分など廃棄物関連にお困りの方、疑問がある方など、ぜひエコ・ブレインまでお問い合わせください!





サービス紹介



[著者]

Y・T

名前: 鈴木 音葉 (Otoha Suzuki)
経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案

現状のごみ処理が適切かどうか分からない、ごみにかかるコストをもっと下げたい、突発的にでた大量のごみをどうにかしたい、臭いや騒音問題で近隣から苦情が多発、とにかくごみ問題で困っている!など、どんなごみのお悩みもお任せください。20年以上様々なごみ問題を解決してきた実績とノウハウがあります。困った!の電話一本いただければ、経験豊富なコールセンターが迅速に対応いたします。今まで築いてきた全国各地の協力ネットワークもフル活用。北海道から沖縄まで日本全国が対応エリアです。大小関係なくごみの困ったは弊社ごみの専門家までお気軽にご相談ください。

相見積もり・プロポーザル・コンペティションなどで業者選定に迷われている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。私たちも参加させていただきます。
また、まだ正式に決まっていない案件についても、初期段階のご相談から対応可能です。「もしかしたらお願いするかも」といった段階でも問題ありませんので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせ
墓石処分・撤去

墓石処分・撤去のご相談はお気軽に。全国対応で迅速・安心の対応。

お問い合わせ(電話) お問い合わせ(メール)