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制服・作業服の処分方法|企業向けの分別とリサイクル

2026/08/12

店舗やオフィス、工場などでは、制服の変更、従業員の退職、移転・閉店、在庫整理などにより、制服や作業服をまとめて処分することがあります。しかし、事業活動で使用した衣類は、家庭から出る服と同じ方法で処分できるとは限りません。

特にポリエステルなどの合成繊維、綿などの天然繊維、両方を使った混紡製品では、廃棄物の区分や適切な委託先が異なる場合があります。社名やロゴが入った制服では、不正使用や情報漏えいへの対策も必要です。

この記事では、企業が制服・作業服・在庫衣類を処分するときの分別、リサイクル方法、委託時の注意点を解説します。

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会社の制服・作業服は家庭ごみとして処分できない

会社、店舗、工場などの事業活動から出た制服や作業服は、家庭ごみの集積所へ出せません。廃棄物処理法に基づき、排出した事業者が責任を持って適正に処理する必要があります。

事業所から出る衣類は、素材と排出した業種によって「産業廃棄物」または「事業系一般廃棄物」に分かれます。処分前に衣類の品質表示タグを確認し、素材、数量、汚れの有無、ボタンやファスナーなどの付属品を把握しましょう。

ただし、衣類はポリエステルと綿などを組み合わせた混紡製品が多く、見た目だけで正確に判断するのは困難です。自治体や許可を持つ処理業者に確認したうえで処分してください。

素材によって廃棄物の区分が変わる

制服・作業服の代表的な区分は次のとおりです。

衣類の素材・排出状況 主な区分の考え方 処分時の注意点
ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの合成繊維 産業廃棄物の「廃プラスチック類」に該当する場合がある 事業系一般廃棄物に混ぜず、許可業者へ確認する
綿、麻、羊毛などの天然繊維 排出業種によって「繊維くず」または事業系一般廃棄物 産業廃棄物の繊維くずは業種指定がある
合成繊維と天然繊維の混紡 複数素材を含むため個別判断 素材の割合や処理施設の受入条件を確認する
油、薬品、塗料などが付着した作業服 付着物を含めて判断 通常の古着回収へ出さず、処理業者へ内容を伝える
ボタン、ファスナー、反射材などが付いた衣類 複数の廃棄物が混在する可能性 分離の要否を処理業者へ確認する

天然繊維の「繊維くず」が産業廃棄物になるのは、繊維工業や建設業など、法令で定められた事業活動から排出された場合です。一方、合成繊維は事業活動から出れば、排出業種を問わず廃プラスチック類に該当する場合があります。

地域の受入基準や衣類の状態でも扱いが変わるため、「制服だからすべて繊維くず」と一括して判断しないことが重要です。

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状態別に考える制服・作業服の処分方法

衣類の状態によっては、廃棄せずにリユースやリサイクルへ回せます。

衣類の状態 主な処分・活用方法 確認するポイント
未使用の在庫衣類 再販売、寄付、別拠点での利用 ブランド権、社名・ロゴ、保管状態
まだ着用できる制服 社内再利用、専門業者によるリユース 不正使用や流出のリスク
汚れや破れがある衣類 ウエス、反毛、適正処理 汚れの種類と回収先の受入条件
単一素材に近い衣類 繊維to繊維リサイクル 素材表示、回収量、付属品の有無
混紡や装飾の多い衣類 反毛、熱回収、適正処理 素材分離の可否と処理費用
ロゴ・個人名入り制服 破砕、裁断、ロゴ除去後の再資源化 処理方法と処理証明の有無

環境面では、まだ使える衣類を製品のまま再使用するリユースが、一般に素材へ戻すリサイクルより優先されます。

ただし、制服や作業服では、社名、部署名、個人名、警備・医療・運輸などの職種を示すデザインが悪用される可能性があります。再使用によるリスクがある場合は、無理にリユースせず、破砕や裁断などを含む処理方法を選びます。

回収された衣類の主なリサイクル先

着用できない衣類でも、素材や状態が回収先の条件に合えば、次の用途に利用されます。

ウエス

綿を多く含むTシャツやシャツなどを裁断し、工場や整備現場で使用する拭き取り布に加工します。吸水性や油の拭き取りやすさが求められるため、すべての素材が適しているわけではありません。

反毛

衣類を裁断して繊維状にほぐし、フェルト、断熱材、吸音材、自動車内装材、詰め物などの原料にします。元と同等の衣類へ戻す方法ではないため、ダウンサイクルになりやすい点が課題です。

繊維to繊維リサイクル

使用済み衣類から新たな繊維、糸、生地を作る方法です。衣類を物理的にほぐして再紡績するメカニカルリサイクルや、化学的な処理によって原料・繊維へ再生するケミカルリサイクルがあります。

一方、混紡、染料、コーティング、ボタン、ファスナーなどは素材の分離を難しくします。環境省の調査では、回収される衣料品の約70%が混紡品とされており、単一素材に近く、素材表示が明確な衣類ほどリサイクルに適しています。

制服・作業服を処分する手順

企業が衣類をまとめて処分するときは、次の流れで準備します。

  1. 衣類の種類と数量を確認する
  2. 品質表示タグから素材を確認する
  3. 未使用品、再使用可能品、破損品に分ける
  4. 社名、個人名、ロゴの有無を確認する
  5. 汚れや付着物の内容を確認する
  6. 自治体または許可業者へ廃棄物区分を確認する
  7. 見積もりで収集運搬、処分、再資源化の範囲を確認する

写真、衣類の材質、保管場所、袋や箱の数を事前に伝えると、処理業者が回収方法を判断しやすくなります。油や薬品が付着している場合は、物質名や使用工程も伝えてください。

産業廃棄物として処理を委託する場合は、収集運搬業者・処分業者の許可品目と許可地域を確認し、書面による委託契約を締結します。処理状況は産業廃棄物管理票(マニフェスト)で管理します。

事業系一般廃棄物として処理する場合は、所在地の自治体ルールに従い、対応する許可業者へ委託します。


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処分費用を左右するポイント

制服・作業服の処分費用は、衣類の重量や容量だけで決まるとは限りません。主に次の条件で変わります。

  • 排出場所と回収先までの距離
  • 衣類の量と回収回数
  • 袋詰めや搬出作業の有無
  • 素材ごとの分別状況
  • 油や薬品などの付着物
  • ロゴ除去、裁断、破砕の必要性
  • 処理証明書や写真の提出
  • ハンガー、段ボール、什器などの同時回収

費用だけで委託先を決めず、許可、処理方法、リサイクル先、最終処分まで確認することが大切です。

制服・作業服の処分はエコ・ブレインへ

制服や作業服は、素材、排出業種、汚れ、付属品などによって廃棄物の区分が異なります。社名やロゴ、個人名が入っている場合は、処分後の不正使用を防ぐ対策も必要です。

エコ・ブレインでは、衣類の素材や排出状況を確認し、廃棄物の分類から収集運搬、処分、リサイクルまで、状況に合った方法をご提案します。
制服・作業服だけでなく、ハンガー、段ボール、什器、ロッカー、店舗やオフィスの残置物なども含めたワンストップ対応についてご相談いただけます。

お問い合わせの際は、衣類の種類、素材、数量、保管場所、社名・ロゴの有無、汚れや付着物の内容をお知らせください。品質表示タグや保管状況の写真があると、処分方法や見積もりを確認しやすくなります。

制服・作業服の処分に関するよくある質問

Q1. 会社の制服を家庭ごみとして捨てられますか?

捨てられません。事業活動から出た制服は事業系廃棄物です。素材や排出業種に応じて、産業廃棄物または事業系一般廃棄物として処理します。

Q2. ポリエステル製の制服は産業廃棄物ですか?

事業活動から排出されたポリエステルなどの合成繊維は、廃プラスチック類に該当する場合があります。自治体または許可業者に確認してください。

Q3. 綿とポリエステルの混紡制服はどう処分しますか?

混紡製品は複数の素材を含むため、素材構成と処理施設の受入条件に基づく判断が必要です。品質表示タグの写真を処理業者へ送り、事前に確認するとスムーズです。

Q4. ロゴ入り制服はリサイクルできますか?

ロゴ部分を除去したり、衣類を破砕したりしたうえで、素材をリサイクルできる場合があります。不正使用を防ぐ必要があるため、処理工程と処理証明の対応可否を確認してください。

Q5. 制服とハンガー、段ボールをまとめて回収できますか?

回収業者の許可品目や対応範囲によっては可能です。ただし、衣類、プラスチック製ハンガー、金属製ハンガー、段ボールは区分が異なります。事前に種類と数量を伝え、分別方法を確認してください。

まとめ

企業から出る制服・作業服は、家庭ごみとして処分できません。合成繊維、天然繊維、混紡といった素材だけでなく、排出業種、汚れ、付属品によって廃棄物区分や処理方法が変わります。

まだ使える衣類はリユースを検討し、着用が難しい衣類はウエス、反毛、繊維to繊維リサイクルなど、状態に合った方法を選びます。社名やロゴ入りの制服は、不正使用を防ぐための裁断・破砕や処理証明も検討しましょう。

エコ・ブレインでは、制服・作業服、在庫衣類をはじめ、店舗やオフィスから出る廃棄物の分類、収集運搬、リサイクルについてご相談を承っています。移転・閉店時の残置物や什器なども含め、処分方法が分からない場合はお気軽にお問い合わせください。

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[著者]

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名前: 鈴木 音葉 (Otoha Suzuki)
経歴:2019年にエコブレインに入社。以降5年間、広報部での経験を活かし、環境保護の重要性を広めるための活動に尽力している。特にデジタルマーケティングとコンテンツ制作に強みを持ち、多くの記事を執筆している。
趣味: 読書、ヨガ、カフェ巡り
特技: クリエイティブライティング、データ分析とマーケティング戦略立案

現状のごみ処理が適切かどうか分からない、ごみにかかるコストをもっと下げたい、突発的にでた大量のごみをどうにかしたい、臭いや騒音問題で近隣から苦情が多発、とにかくごみ問題で困っている!など、どんなごみのお悩みもお任せください。20年以上様々なごみ問題を解決してきた実績とノウハウがあります。困った!の電話一本いただければ、経験豊富なコールセンターが迅速に対応いたします。今まで築いてきた全国各地の協力ネットワークもフル活用。北海道から沖縄まで日本全国が対応エリアです。大小関係なくごみの困ったは弊社ごみの専門家までお気軽にご相談ください。

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